「QSアジア大学ランキング2022」発表! 2位「北京大学」を抑え1位になった大学、日本の大学の順位は?

イギリスの教育関連機関クアクアレリ・シモンズ社が発表した「アジア大学ランキング2022」。全687校のうち日本の大学は108校ランクイン。全体結果は、3位「香港大学」「南洋理工大学」、2位「北京大学」でした。果たして1位は?

イギリスの教育・キャリアアドバイス会社クアクアレリ・シモンズ(QS)は、独自の指標をもとに毎年実施している「QSアジア大学ランキング」の2022年版を発表。

アジア各国から687もの教育機関がエントリーし、過去最大規模となった本調査は、「学術的評価」や「教職員の比率」、「博士号を持つスタッフ」など合計11の項目から評価しランキング形式でまとめたものです。

本記事ではTOP3の大学と、日本の大学の順位について紹介します。
 

第3位:香港大学(香港特別行政区)・南洋理工大学(シンガポール)

3位は、「香港大学」とシンガポールの「南洋理工大学」が同率でランクイン。総合評価点は98.7点(100点満点中)と同じですが、各項目別評価点が異なりますので順に紹介します。

香港大学は、学術的評価やインバウンド・アウトバウンド交換留学生などで100点満点だった一方、学部ごとの論文の比率がTOP10のなかでは最下位でした。

南洋理工大学は、論文あたりの引用数や、インバウンド・アウトバウンド交換留学生、国際研究などで100点満点でしたが、博士号を持つ教員の比率が59.5点と低い点数となっています。
 

第2位:北京大学(中国)

2位は、中国の「北京大学」です。

1898年に設立された中国で最も歴史のある国立総合大学。総合評価点は99.5点、項目別では、学術的評価をはじめ、雇用主の評判、アウトバウンド交換留学などで100点を獲得しているほか、国際研究や教員の比率などの項目で高い評価を得ています。
 

第1位:シンガポール国立大学(シンガポール)

1位は、シンガポールの「シンガポール国立大学」でした。1905年にわずか23名の医学生からスタートした教育機関。100年以上の歴史のなかで、シンガポールの首相や副首相など多くの優秀な人材を輩出しています。

総合評価点は100点満点、項目別では、国際研究ネットワークや国際学部、学術的評価で満点を獲得しているほか、教員比率や論文あたりの引用数など多くの項目で高い評価を獲得しています。
 

日本の大学は2位が京都大学、1位が東京大学、アジア全体の順位では?

日本の大学は、全体で108校がランクイン。1位(全体15位)は東京大学、2位(全体17位)は京都大学、3位(全体20位)は東京工業大学でした。

2020年のランキングと比較すると、ランクインした108校のうち65校が順位を下げ、36校が順位を上げています。また、海外の雇用者は日本の大学を高く評価する傾向にあり、「雇用者からの評判」項目では、上位100校のうち14校が日本の大学となっています。

>次ページ:20位までのランキング結果

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