環境省は、自然環境保全基礎調査の一環として「全国鳥類繁殖分布調査」を実施。その結果、スズメとツバメが大幅な減少傾向にあることが分かりました。
絶滅危惧も懸念される、スズメ・ツバメ
本調査は、全国2344地点、計379種の鳥類について現在の分布状況を明らかにするとともに、過去の調査結果との比較により、繁殖鳥類の分布変化を把握することを目的に実施。
過去2回実施しており、3回目となる今回は、2016~2021年にかけて調査。前回調査から約20年ぶりとなります。
調査の結果、減少した種としてスズメ・ツバメ・ゴイサギやトビなど15種が挙げられました。
表の通り、中でもスズメ・ツバメは前回の調査時より大幅な減少となりました。スズメは1997~2002年(以下、1990年代査)に3万1159羽確認されたのに対し、2016~2021年(以下、2010年代調査)には2万627羽と1万羽以上減少しています。
ツバメは1990年代調査では1万4978羽に対し、2010年代調査では8987羽と、約6000羽の減少結果となりました。
特にスズメにおいては1万羽以上の減少となり、農地など開けた場所を利用する種の総個体数が減少傾向にあることが分かりました。
本調査結果は今後、生物の多様性保全施策や環境アセスメントなどにおける基礎資料として活用される予定です。
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