コミックの再現力がスゴイ!と話題に
10月16日(土)にスタートしたドラマ『二月の勝者ー絶対合格の教室ー』(日本テレビ系)。個性的なスーパー塾講師・黒木蔵人から次々と名言が飛び出し、演じる柳楽優弥もコミック版の再現度がスゴイ!と話題騒然となっています。“中学受験あるある”が凝縮している『二月の勝者』。第2話では子どもの「好き」や「夢」にフォーカスした展開となりました。
「6年生の夢」の正解は?どんな答えを書けば大人は満足するのか
成績順でクラス分けされる桜花ゼミナールで、一番下のRクラスに在籍する女の子・紫(市川ぼたん)。学校の宿題で出された『将来の夢』というお題の作文について、クラス担当の塾講師・佐倉(井上真央)に質問します。「6年生的には何て書いたら大人は満足なの?」
「お花屋さん」と書いたら「6年生にもなってそれじゃ困る」と母親に言われてしまった彼女。佐倉は返答に困ってしまいます。
好きなことを我慢して勉強するのは「かわいそう」か
なかなか勉強に対するやる気が感じられない男の子・匠(山城琉飛)。鉄道が大好きな彼は、塾の授業中も窓の方を見て、通過する電車を眺めています。「もしかして中学受験に向いてないんじゃないかと」
「家族と夕飯も食べられない生活させてまで受験勉強させるのもどうなんだろうって」
悩んだ挙句、匠の母は、中学受験をやめることを考え始めます。
黒木の名言:「勉強が楽しくなければ、中学受験は成功しません」
匠の理解をサポートしようとマンツーマンで教えた佐倉でしたが、結果として自分の「できない部分」をより意識してしまうことになった匠。ほかの子どもたちからも「落ちこぼれ」の烙印を押され自信を失ってしまいます。「できない子の気持ちが分からないのか」と言う佐倉に対して黒木は、「私は誰ひとりとして、できない子だと思ったことはありません」
「あなたは子どもたちに勉強の苦しさだけを教えていたのではありませんか?」
と言い放ちます。
鉄道が好きな匠に対して黒木が提案したのは、鉄道研究部がある学校。匠は目を輝かせ、レベルの高い作品を作っていた鉄研の学校を目指したいという思いを強くします。子どもの心をつかんだうえで、保護者の日ごろの苦労を労い、さらには、鉄道好きの子どもの驚異的な記憶力や地理の強さを評価し、伸びしろの根拠を示すという徹底ぶり。
「塾は営利目的の企業です。
優秀な生徒には経営資源を集中させて手厚く指導し、合格実績というリターンをガッチリ稼いでもらいます。
ですが、Rの生徒はお客さんとして、楽しくお勉強させてください」
最下位のRクラスの生徒は「お客さん」という黒木の言葉は冷酷にも感じます。一方で、楽しく前向きに勉強することの大切さや、偏差値だけではない学校選び、子どもの好きなことや夢に少しでも近づける中学受験について考えさせられた第2話となりました。
「早実に入って甲子園行きたい。早実のユニフォーム、マジ格好いいんだよねー」
「二葉女子学院の制服着たい! セーラー服のリボン、超かわいい」
……と、自分なりに学校の魅力を語る子どもたち。花屋になる夢について悩んでいた紫も、園芸の授業がある学校の存在を知り、前を向くことができました。偏差値だけではない、子どもの「好き」に寄り添う中学受験という選択肢。できないことではなく、できることに目を向ければ、12歳の子どもが挑む過酷な挑戦がまた違った形に見えてくるかもしれません。
【動画】第2話を5分で復習!
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