全国の中古物件購入経験者、男女116人を対象にアンケート調査を行い、物件購入の決め手となった理由や、実際に住んでみて失敗だったことなどをまとめています。
本記事では、「中古物件を購入して失敗したこと」ランキングTOP3を中心に紹介します。
第3位:設備の不具合(14人)
3位は、「設備の不具合」でした。回答者のコメントでは、・長い間使われていなかったので、水回りの配管がボロボロでした(40代女性)
・IHなど、設備の不具合が起こりやすい(50代女性)
といった声が寄せられています。特に水回りの不具合が多く、「表面上きれいに見えるところも念入りにチェックしたほうがいい」「水道管の状態など部屋以外の建物や内部についても注意すべき」といったアドバイスも。
第2位:汚れ・キズ・劣化が気になる(24人)
2位には、「汚れ・キズ・劣化が気になる」です。回答者からのコメントは以下の通りです。・居住中に内覧しました。引き渡し後に家具家電がない状態で見ると、内覧時には隠れていた部分の損傷や汚れが多く見られたので、残念に思いました(30代女性)
・リノベーションしたのでパッと見はキレイなのですが、細かい部分や見えない所に経年の劣化があります(40代男性)
「物件は遠慮せずに時間をかけて見させてもらうべき」「扉や窓の開け閉めをしてみたり、隅々まで確認したほうがいい」といったアドバイスもありました。
第1位:予想以上に費用がかかる(30人)
1位は、「予想以上に費用がかかる」でした。価格を優先して購入したつもりが、思った以上の追加費用がかかってしまったようです。回答者のコメントを見ると、
・価格が安かったので中古物件を購入しましたが、改修費用が高かったので、結局新築が買えるくらいの金額になってしまいました(20代女性)
・新築ではないので、購入後のランニングコストが予想以上にかかったこと。購入後1年以内に給湯器とエアコンが壊れ交換しました(30代男性)
といった声が多数。「中古物件購入するなら、補修費用を見積もっておいた方がいい」といったアドバイスのほか、「売主に事前に相談し、入居前に(不具合箇所を)工事してもらえた」という体験談も寄せられています。
今回の調査結果について、不動産売買、鑑定などを行っている河田憲二氏は、「物件選びの時は後悔しないように妥協できる範囲を明確にし、気になる箇所は修繕をいれておくことが大切です。ただ、カビや湿気、季節が変わった時の環境などは一度や二度の内見ではなかなかわからない部分もあります。物件の状態や近所の方の雰囲気など、可能な限り下調べをして購入することをおすすめしますが、あくまでも中古は中古です。中古物件を買うと決めた以上、築年数に伴う劣化とは付き合っていく覚悟も必要になるかもしれません」とコメントしています。
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