企業の給与計算サービスなどを展開するフリーウェイジャパンは、小企業・零細企業の従業員253人と代表取締役81人を対象とした「夏のボーナス実態調査」を実施。コロナ禍で企業のボーナス支給にはどのような影響があったのでしょうか。
小・零細企業の「夏のボーナス支給額」10万〜30万円がボリューム帯
小・零細企業に勤務する従業員に夏のボーナス支給額を尋ねたところ、もっとも多かったのは「10万〜20万円未満」で全体の21.3%、2位が「20万〜30万円未満」17%、3位が「30万〜40万円未満」12.8%という結果に。支給額のボリュームゾーンは10〜30万円でした。
2020年の冬のボーナスと比べた支給額は「変化なし」が約42%、「減少した・増加した」がともに約19%で全体の支給額に大きな変化はなく、「支給額に対する評価」を尋ねた回答をみても「納得している」が全体の約40%、「やや納得している」が約21%と半数以上を占めています。
一方で「今年(2021年)の冬のボーナス支給への期待」を質問してみると「期待できない」が約51%、「あまり期待できない」が約27%という結果に。「納得はしているものの、満足はしていない?」といった様子もアンケートからうかがえます。
引き続き、景気に対しては悲観的な見方
今季の冬のボーナスに期待できない理由は「会社の経営不振が続いている」が24.2%、続いて「業績が回復する見込みがない」14.6%、「経済活動の縮小が継続すると思う」13.1%とネガティブな回答が目立ちます。
そのほか、ボーナスの使い道についての回答をみても「貯金」や「ローンなどの返済」が上位で、レジャーや外食、娯楽は低い数字となっています。コロナ禍の長期化により、ボーナス支給額や景気回復に対する期待度が下がっていることがわかりました。
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