子どもの受験本番を想い涙⁉ 中学受験生の親にも再び響いた最終回『ドラゴン桜』桜木建二の名言5選

阿部寛演じる元ヤンキーの弁護士・桜木建二の指導のもとで、学力の低い高校生たちが東大を目指す物語。数々の名言や勉強法が話題になったドラマ『ドラゴン桜』が完結しました。大学受験生だけでなく中学受験生をかかえる保護者にも響いた桜木の名言を振り返ります。

桜木の名言に涙!


阿部寛演じる元ヤンキーの弁護士・桜木建二の指導のもとで、学力の低い高校生たちが東大を目指す物語。数々の名言や勉強法が話題になったドラマ『ドラゴン桜』(TBS系)が完結しました。

試験前日や本番の緊張感、合格発表時のそわそわした気持ちや、受験番号を見つけたとき・あるいは番号がなかったときの想い……。一度でも子どもの受験を経験したことがある親なら、涙なしでは見られない最終回だったはず。ひとりひとりの合格発表の場面では、まるでわが子の発表を待つような気持ちになりました。
日曜劇場『ドラゴン桜』公式サイトより
日曜劇場『ドラゴン桜』公式サイトより
「受験生の親」をこれから経験する予定の人も、想像するだけで心揺さぶられたのではないでしょうか。大学受験生だけでなく中学受験生を抱える保護者にとっても響いた最終回。桜木の名言を振り返ります。

※以降は最終回のネタバレがあります。未見の方はご注意ください。
 

名言1.「いま、この瞬間が未来をつくるんだ」

一次試験の結果が悪かったことで、今年の東大受験をあきらようとしていた瀬戸(高橋海人)。桜木は、あきらめずに今年も出願するようすすめました。

いま、この瞬間が未来をつくるんだ
1日1日を無駄に過ごすか
1分1秒にベストをつくすか
どっちを選ぶかは、お前次第だ

たとえ本番が1年後だったとしても、今日が大切な1日であることに変わりはありません。1分1秒を惜しまず積み重ねた努力こそが未来につながるということを教えてくれました。
日曜劇場『ドラゴン桜』公式サイトより
日曜劇場『ドラゴン桜』公式サイトより

 

名言2.「人生には答えはひとつじゃない」

もともとはロボットを作りたくて東大を目指していた藤井(鈴鹿央士)。東大に入ることを優先するために、理科II類に志望を変更したり文転したりと揺れていましたが、「やっぱり理科I類で出願したい」「自分のために東大に行きたい」と言い出しました。

俺はあくまで東大に行くいちばんの近道を示しただけだ
だがな 人生には、答えはひとつじゃない
あえて険しい道を行くのもいい
これはお前の人生だ

大学受験のように浪人して再チャレンジができない中学受験。「どこかに合格してほしい」「全落ちだけは避けたい」と考え、親主導で志望校のレベルを下げたり、逆に偏差値ばかり気にして高すぎる目標をかかげたり……ということもありがちです。

志望校の変更だけでなく、中学受験そのものを続けるかどうかなど、選択を迫られたときに一緒にさまざまな道を模索してあげられる幅の広さを持ち合わせていたいところ。人生には無数の選択肢があって、これまで進もうとしてきた道だけが正解ではないこと。子どもの人生は子どものものだという冷静さを持ちながら、たとえ険しい道を選ぶことになっても、彼らが目指す人生を応援できる親でありたいですね。
 

名言3.「周りを気にせず自分に集中するんだ」

明日と明後日の2日間だけは、自分のことだけを考えろ
本番は何が起きるかわからない
周りを気にせず自分に集中するんだ

本番を翌日に控えた受験生に桜木がかけた言葉です。本番当日の過ごし方についてのノウハウは、最終回直前の放送でもたくさん出てきましたね。

・終わった教科のことは忘れる
・友達と一緒に帰らない

などは中学受験でも当てはまるのではないでしょうか。

東京・神奈川の中学受験では、2月1日から5日頃まで、多くの受験生が試験を受け続けることになります。終わった試験を振り返らず、とにかく1回1回に全力でのぞむために保護者のサポートが不可欠。モチベーションと体調を維持するため、「自分は運がいい」「奇跡を起こせる」という桜木のポジティブな声かけも参考になりそうですね。
日曜劇場『ドラゴン桜』公式サイトより
日曜劇場『ドラゴン桜』公式サイトより

 

名言4.「真剣に選んで決めた道だ 堂々と胸を張れ」

残念ながら東大は不合格でしたが、実は青山学院大学に出願して合格していたことが分かった早瀬(南沙良)。「ごめんなさい……」と謝る彼女に答えた桜木の言葉です。

お前は自分で調べて行動した
自分の人生を他人まかせにせず
真剣に選んで決めた道だ

東大にこだわっていたというわけではなかった早瀬。自分の実力を冷静に見極めて、別の大学にも出願した彼女らしい賢い判断に共感した人も多かったのではないでしょうか。「がんばれる自分になりたかった」という思いは、受験勉強を通して十分に達成できたはず。これからの大学生活を応援したくなる場面でした。
『ドラゴン桜』
日曜劇場『ドラゴン桜』公式サイトより
 

名言5.「自分の信じる道を行け」

子どもたちと一緒に学園を卒業することになった桜木が最後に受験生たちにかけた言葉は、中学受験生たちにも伝えたい熱いメッセージが詰まっていました。

人生でいちばん大事なのは
東大に行くことでも 勝つことでも 結果を出すことでもない
お前らが目標に向かって過ごした1分1秒
自分の人生を変えようと がむしゃらに努力した
その道のり、熱意、仲間への想い
それこそに価値がある

クソみたいな人生を変えられるのは自分しかいない
人は誰かを変えることなんてできない
だがな、よく覚えておけ
お前らが真っ直ぐな思いで突き進むとき
その姿は他の誰かを動かす原動力になる

自分を信じて、まっすぐ突き進め
そうすれば、その姿は人に勇気を与え、希望を与える
お前らの熱意が、努力が、思いやりが
周りの人間を突き動かす

それは巡り巡っていつか社会を変えていくんだ
人生を切り拓け
常識を変えろ
こっから先の未来を創っていくのは
国でも環境でもない、お前ら自身だ
お前らバカは、もうバカじゃねえ
お前らには仲間がいる
その輪を広げていけ
いいか、自分の信じる道を行け!

目標に向かって努力してきたわが子に伴走した経験のある親たちには、号泣必至の言葉の数々。第一志望に合格したか否かに関わらず、ひとまわり大きく成長した子どもの姿や、受験を終えたときの気持ちがよみがえってくるのではないでしょうか。

結果がどうあれ、熱意をもって取り組んだ経験や、仲間との出会いが自分の未来をつくり、社会を変える原動力になる……。遊びを我慢し、家族や友達との時間を犠牲にしてがんばっているすべての受験生たちに伝えたいですね。もはや勉強だけにとどまらず、スポーツや芸術など、どんな分野でも、自分の目標に向かって頑張っている若者の応援になる名言といえるのではないでしょうか。



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