箱根駅伝予選会の日は、立川駅前に各校の旗が立ち並ぶ。2018年開催の予選会では出雲駅伝で優勝した國學院大学や2位だった駒澤大学が躍動していた(編集部撮影)

10月26日、来年の箱根駅伝出場校を決める「第96回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会」(以下、予選会)が東京都立川市で行われます。
 

今回の予選会に出場するのは全43校。このうち箱根駅伝出場権を獲得できるのは10校になります。
 

かつての強豪校、復活を目指す名門校、強化プロジェクトを発足し強化を図る古豪、初出場を狙う新鋭校……。どの大学が出場権を獲得するのか気になるところです(ルールなどはこちらの記事をご確認ください)。
 

名門・早稲田大学は予選会から再出発

選手エントリー全14名の資格記録(10000m)が29分台という選手層の厚い中央大学は上位通過の候補に名前があがります。4年生のエントリーが1年次よりチームの屋台骨を支えてきた舟津彰馬選手(4年)だけとなりましたが、それでも戦力は充実している印象を受けました。
 

大学史上最高の戦力を整えた東京国際大学も予選通過はもちろんのこと、その先の箱根駅伝シード権獲得にも期待が集まります。エースの伊藤達彦選手(4年)はユニバーシアード・ハーフマラソンで銅メダルを獲得(金メダルは東洋大学・相澤晃選手、銀メダルは駒澤大学・中村大聖選手)するなど、日本人トップ候補の筆頭といえるでしょう。
 

早稲田大学は太田智樹選手(4年)、中谷雄飛選手(2年)で貯金を作り、上位通過したいところです。下級生に実力のある選手が多く、緊張感のある予選会でどう力を発揮するかにも注目が集まります。
 

箱根駅伝の借りは箱根で……

大東文化大学城西大学は第95回箱根駅伝で悔しい結果となったチームです。


大東文化大学は下級生のときからチームの主力だった川澄克弥選手、奈良凌介選手(共に4年)を中心とした戦力です。1年生が4名もエントリーされており、彼らがハーフマラソンの距離に順応できるようだと、戦力の底上げに繋がるでしょう。


城西大学はエントリー14名のうち10名を3・4年生で編成してきました。エントリーメンバーのタイム差が少ないのも特徴です。個人では、昨年の「第50回全日本大学駅伝」で2区区間賞の実績を持つエースの荻久保寛也選手(4年)が日本人トップ争いに絡めるか注目です。
 

両チームとも箱根駅伝の借りを返すためにも、まずは予選会を通過したいところです。
 

伝統校、総合力で挑む

6月の全日本大学駅伝関東地区選考会を通過したことから、「予選会通過は有力ではないか」との声が多かった明治大学日本体育大学は、共に主力を数名欠いたエントリーとなっています。
 

明治大学の小袖英人選手、前田舜平選手(共に3年)の二枚看板はライバル校にとっては脅威ですが、下位選手の踏ん張りがポイントになりそうです。
 

日本体育大学は経験のある4年生と、初の予選会に挑む藤本珠輝選手(1年)がトラックレース同様に積極的なレース運びができるかに注目です。
 

連続出場を守りたい!

神奈川大学上武大学は予選会特有の「集団走」と呼ばれる戦法を熟知しており、過去何度もこの戦法を機能させ、激戦の予選会を突破してきました。
 

神奈川大学は越川堅太選手(4年)が昨年の予選会で個人15位の実績があり、集団走が上手く機能すれば予選会巧者ぶりを発揮するのではないでしょうか。
 

上武大学は昨年の予選会をぎりぎりの11位で通過。(昨年は第95回箱根駅伝記念大会に伴い、予選会通過校が11校へと増枠されていました。今年の予選会通過校は例年どおり10校です)。エースに成長した佐々木守選手(4年)は酷暑のなかで行われた5月の関東インカレ(2部)ハーフマラソンで3位入賞。直前の記録会では仲間が記録を出すためにペースメーカーを務めるなど戦力の底上げに一役買っていました。
 

日本大学は第95回箱根駅伝に「関東インカレ成績枠」で選出されており、予選会出場は2年ぶりです。実業団を経て入学したチャールズ・ドゥング選手(1年)は実業団時代にハーフマラソンの経験・実績もあり、個人トップ争いの期待も集まります。昨年のインターハイ1500m2位の実績をもつ樋口翔太選手(1年)を含めて1年生が5名もエントリーされていますが、いずれも高校時代の実力者ばかりです。
 

山梨学院大学も連続出場を死守したい学校のひとつです。主力を担っていた4年生が卒業し、戦力ダウンとの声も聞かれましたが、6月の全日本大学駅伝関東地区選考会では7位とまずまずの成績を残しています。チーム内上位選手の川口竜也選手(4年)を筆頭に前回の箱根駅伝出場者3名を擁し、まずは34年連続出場を狙います。
 

国士舘大学は昨年の予選会を走ったメンバーのうち7名が卒業し、顔ぶれが一気に変わったチームです。直前の記録会(国士舘大学記録会)を非常にいい雰囲気のなかで行っており、連続出場を守りたいところです。
 

初出場、返り咲きを狙う各校の顔ぶれは?

麗澤大学は昨年の予選会12位。関東学生連合チームの経験のある宮田僚選手、国川恭朗選手(共に4年)を中心とした戦力。トラック種目(5000mや10000mなど)よりハーフマラソンに強いチームカラーであることに加え、夏以降は記録会にあまり出ておらず、資格記録は参考程度、と思ったほうがいいかもしれません。
 

創価大学は主力と目される選手がほぼエントリーされている印象を受けました。昨年の予選会15位からの躍進に期待が集まります。
 

かつての常連校であった専修大学は長谷川柊選手(4年)、東京農業大学は川田裕也選手(4年)、実業団を経て入学した山田雄喜選手(1年)に注目です。
 

武蔵野学院大学は個々の記録の伸びが如実であり、昨年は予選会24位でしたが、そこから大きく躍進なるか、筆者も注目の1校です。
 

「立教箱根駅伝2024」事業に取り組んでいる立教大学は、上野裕一郎監督を迎えてから初めての予選会に挑むこともあり、大きな注目を集めています。昨年の予選会は28位でしたが、どこまで順位をあげることができるでしょうか。