四輪からパーソナルモビリティまで3台のEVを披露
2017年10月25日のプレスデーを皮切りに開幕する東京モーターショー。中でも非常に積極的な出展内容になるのがトヨタ。次期クラウンやセンチュリーといった近い将来買えるモデルだけでなく、コンセプトカーのスポーツハイブリッド「GR HV SPORTS concept」、バンとSUVを融合させた「Tj CRUISER」といったコンセプトカーの出展がすでに発表されている。
「EVシフト」が叫ばれている中、EVのコンセプトカーがない? と思った方もいるかもしれないが、EVのコンセプトモデルである「TOYOTA Concept-愛i(コンセプト・アイ)」シリーズが3台披露される。なお、車名の「愛」は、トヨタの思想である「クルマは愛がつく工業製品」、そして次世代の「愛車」から命名されたという。
自動運転やエージェント技術を搭載した次世代EV
まず、EVの「TOYOTA Concept-愛i」は、人工知能により、人を理解するパートナーとして、新しい時代の「愛車」となることを目指して開発されたそう。
具体的には、「人を理解する」技術領域を、自動運転技術やエージェント技術と組み合わせ、ドライバーに対し「安全・安心」と移動の楽しさを充実させる「新しいFun to Drive」を提供するとしている。
なお、同コンセプトカーの一部機能を搭載した車両で、2020年頃には日本での公道実証実験を開始する予定だそうだ。
福祉車両からカーシェアまで対応する小型EV
小型EVである「TOYOTA Concept-愛i RIDE」は、車いすユーザーが安心して使えるガルウイングドアによる乗降性、ステアリングやアクセル/ブレーキペダルが不要なジョイスティックを採用しているのが特徴だ。
車両サイズは、車いすユーザーが一般的な1台分の駐車スペースに駐停車かつ乗降可能なサイズとしていて、さらにシティコミューターとしてカーシェアリングなども見据えた提案としている。
服装、履き物を選ばない1人乗りモビリティ
「TOYOTA Concept-愛i WALK」は、全長を人の歩幅以下、全幅を人の肩幅以下におさえ、その場での回転が可能というパーソナルモビリティ。
ステア操舵機能を採用することで、体重移動による操作を不要とし、お年寄りから子どもまで誰でも簡単に操作ができるという。また、床を思い切り低く抑えることにより、高齢者やスカートを着用した女性など、年齢や性別、服装などの制約を受けずに乗れるそうだ。
現時点では、東京モーターショーで来場者が体感できるか分からないが、もし可能ならぜひ試してみたいもの。こちらも、「TOYOTA Concept-愛i RIDE」と同様に、シェアリングサービスを想定し、外出先や観光地での散策での活用など、近距離移動の一環として使用できるモビリティを目指しているという。