年収1000万円を超えても「不幸な人」と、年収400万円でも「幸せな人」の決定的な違い

年収が上がればお金の不安は消えると思っていませんか? 1000万円稼いでも「不幸」と感じる人と400万円で幸せな人の差はどこにあるのか。ファイナンシャル・ウェルビーイング研究者の櫻井かすみ氏が解説します。(画像出典:PIXTA)

※本記事で紹介している商品の購入やサービスの利用により、売上の一部がオールアバウトに還元されることがあります。

収入より重要? 幸福度を大きく左右する「4つの因子」とは

さらにパーソル総合研究所の調査では、幸福度を構成する要素として、次の前野隆司先生の「幸せの4つの因子」が活用されています。

「やってみよう(自己実現と成長)」
「ありがとう(つながりと感謝)」
「なんとかなる(前向きと楽観)」
「ありのままに(独立と自分らしさ)」


ここから見えてくるのは、幸せを決めるのは「いくら持っているか」だけではなく「どんな状態で生きているか」ということです。

どれだけ収入が増えても、自分らしさを失っていたら。信頼できる人とのつながりがなかったら。未来に希望を持てなかったら。

お金だけで幸福が完成するわけではありません。

幸福は収入だけではなく、人とのつながりや感謝、前向きさ、成長実感といった複数の要素が重なって形づくられていきます。つまり、お金は幸せの一部を支える大切な要素ではあっても、幸せそのものを単独で決めるものではないということを、感じていただけるのではないでしょうか。

収入が増えても「まだ足りない」が終わらない……「不安通貨」の正体

これは、私が提唱する「不安通貨」と「幸せ通貨」の違いにも重なります。

不安通貨は、「もっと収入があれば安心できる」という前提で動きます。しかしこの考え方では、収入が増えても基準が上がり続け、「まだ足りない」が終わりません。

一方、幸せ通貨は“自分にとって満たされる状態は何か”を基準にします。だからこそ、お金の額だけでなく、誰と過ごしているか、どんな時間を使えているか、自分らしく選べているか、といった要素も含めて、幸福が形づくられていくのです。

改めて、お金は、人生を支える大切な道具です。でも、お金そのものが幸せの土台をすべて担えるわけではありません。

だからこそ、問い直したいのです。「自分にとっての幸せは、どこにあるのか?」「そのために、お金をどう使いたいのか?」この問いに自分の言葉で答えられるようになったとき、お金はただの数字ではなく、人生を支える“幸せ通貨”へと変わっていくのだと思います。

不安通貨 貯金や投資で消えない「お金の不安」を最新科学で解決: 幸福学・行動経済学・心理学が突き止めた「正しいお金との向き合い方」
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この書籍の執筆者:櫻井かすみ プロフィール
ファイナンシャル・ウェルビーイング研究者、ママ金融教育家、ファイナンシャルプランナー。株式会社トウシナビ代表。投資詐欺や貯金ゼロなどを経験した後、資産形成を実践。現在は大学院で「お金」とウェルビーイングについて研究している。著書に『投資への不安や抵抗が面白いほど消える本』『母が子に伝えたい大切なお金と社会の話』(いずれもGakken)などがある。

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