自分に自信のない同僚役の池脇千鶴に絶賛の嵐
さらなる魅力が、幹夫の職場の同僚・毒島りずむを演じた池脇千鶴です。彼女が出演する本編映像は100万回近い再生回数を記録しており、「前からだったけど、ほんとすごい女優さんですよね」「うますぎてびっくり仰天」「今の池脇千鶴は磨きがかかってすごすぎる」など絶賛のコメントが多数寄せられているのです。 池脇千鶴は2003年の『ジョゼと虎と魚たち』での傍若無人な女性の役の印象も強いですが、今回はそちらとは正反対の、本当に自分に自信のない中年女性そのものに見えます。毒島りずむという名前にも強いコンプレックスを持っていると想像できますし、「急激な感情の変化」は見たら忘れられないほどのインパクトがあり、好きにならざるを得ないのです。彼女がこの本編映像のように泣くだけでなく、幹夫に毅然とした態度で、とあるアドバイスをする(というか叱る?)のは、本作屈指の名場面でした。
まとめ:『ラプソディ・ラプソディ』のタイトルの意味は?
そうした悲喜こもごもな事態を経て、本作では「誰かと関わって、しんどい経験して、いろんな感情を抱いたことも、良いことなのかもよ?」というような、普遍的で本質をついたメッセージを掲げています。それは日常的に孤独を感じている人には誰かとの関わり合いのヒントになりますし、あるいは「今の自分」を肯定するきっかけにもなるかもしれません。
その言葉通り、本作は「誰かとの関係はラプソディのように自由でもいいかも」と肯定しているような作品でもありました。「いつの間にか知らない女性に籍を入れられていた」というとんでもない関係の始まりから、そのような気づきに行き着くのですから、「そりゃあ自由でもいいよなあ」という説得力が抜群と言えるでしょう。
最初に掲げた通り、本作は大きな作品ではありませんが、登場人物が本当にこの世に生きているような実在感があり、その後の人生を「元気かなあ」と想像したくなる作品でもありました。見て良かったと思っていただけることを、筆者も期待しています
この記事の執筆者:
ヒナタカ
映画 ガイド
All About 映画ガイド。雑食系映画ライターとして「ねとらぼ」「マグミクス」「NiEW(ニュー)」など複数のメディアで執筆中。作品の解説や考察、特定のジャンルのまとめ記事を担当。2022年「All About Red Ball Award」のNEWS部門を受賞。
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