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「系列校」こそが、大学側の持つ最強の切り札
では、なぜ大学が系列校を増やすのか。それは「信頼関係」を築きやすいからです。系列校ならば大学と高校で密なコミュニケーションが取れるため、「この評定ならこの学力」という把握がしやすくなります。
また、大学入試が一般選抜から推薦入試や総合型選抜に移行するということは、ペーパーテストのみの得点ではなく、まじめさや勤勉さを含めた「評定平均値」が重要になるということです。
アメリカの大学入試は全て総合型選抜ですが、実際には高校の成績で進学先が決まるシステムです。灘や開成の生徒がアメリカの最難関大に進学しやすいのは、「この高校でこの成績なら間違いない」という信頼が蓄積されているからです。
日本の大学も、評定が正確に測れる系列校の生徒であれば、入学後に「望んでいた学力と違う」と頭を抱えるリスクを減らせます。
なにより、現在の付属校・系列校は、大学に優秀な学生を送り出すために非常に努力しています。基本的には「一般選抜でも合格できる学力」をつけさせた上で、さらに大学での学問の基礎となる準備をさせています。
あるMARCH系列校は、あえて探究ではなく「調べ学習をさせる」とコメントしていました。文献を読み込む「調べ学習」こそがアカデミックな学びの土台であることを、名門校の本質として理解しているのです。
新しく系列校になった学校も、大学と連携し、より良質な教育を実践していくことでしょう。
この記事の執筆者:
杉浦 由美子
ノンフィクションライター
キャリア20年の記者。『女子校力』(PHP新書)、『中学受験 やってはいけない塾選び』(青春出版社)など単著は14冊。『ダイヤモンド教育ラボ』、『ハナソネ』(毎日新聞社)『マネーポストWEB』(小学館)などで取材記事を寄稿している。趣味は取材。
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