世界が熱狂する「BTS」がいよいよカムバック! 3年ぶりの完全体復帰に「アリラン」を選んだ理由を考える

【K-POPの歴史を作ったグループたちの復活と現在地】2026年3月20日にニューアルバム『ARIRANG』をリリースするBTS。アリランとは韓国の伝統的な民謡のことですが、なぜBTSは3年ぶりの完全体復帰にテーマとして選んだのでしょうか。その理由を考えます。※写真:The Mega Agency/アフロ

すでに転売問題も勃発!? 国を挙げて準備中のカムバックライブ

矢野:韓国の光化門広場で行われる屋外ライブは、ファンクラブに入っていない人でもチケット予約にチャレンジできたと聞きました。しかも無料だとか。大盤振る舞いですよね! ただファンの中では賛否両論のようですが、ゆりこさんはどう思いますか?

ゆりこ:ファンクラブ会員を対象にした枠もあるのですが、アイテム購入が応募条件だったので「一般チケットは無料なのに?」という疑問の声は上がっていましたね。あくまで私の予想ですが、今回の会場となる光化門広場やその一帯は国や行政からの許諾を得てこそ、実施が可能になる場所。今回は大勢の人が押し寄せるのを危惧して、警察や行政による国家レベルの警備体制が敷かれます。まさに国を挙げてのプロジェクトですよね。だからこそ、あらゆる人に対して平等に観覧の機会を設けろという“条件”がついたのではないでしょうか。

矢野:いち民間企業による営利目的のイベントではありませんよ、ということですよね。でも結局は「ピケッティング」になるでしょうし、普通の人が取るのは難しそうです。さらには転売業者があらゆる手を使って買いあさる、なんてことが起こらないよう祈ります。

ゆりこ:すでに光化門のチケットが最大150万ウォン、つまり15万円以上の高値で売りに出されていたそうです。ただ、韓国の警察と文化体育観光省が取り締まりと罰則強化を宣言しています。現地で発覚した場合、軽犯罪処罰法に基づき16万ウォンの通告処分、マクロプログラムを使った大量購入や転売の場合、公演法違反で1年以下の懲役または1000万ウォン以下の罰金となります。

矢野:16万ウォンって2万円以下ですよね。大量に販売しても100万円以下か……もっと厳しくてもよい気がしますが。

ゆりこ:厳罰とは言い難いですよね。チケットが取れなかった身としては、転売目的の席を早めに摘発して、ファンへ開放してほしいなと思ってしまいます。当日の身分証チェックも厳しいと思いますし、実質的に転売チケットで入るのは不可能に近いでしょう。ちなみに私は以前、とあるアーティストのスタッフとして転売チケットの取り締まり現場に立ち会ったことがあります。案外、転売チケットってバレるんです。会場から引きずり出されて、泣きながら帰って行く人たちを大勢見ました。今回の本題とズレるので、詳細は割愛しますが、本当に転売チケットはおすすめしません!

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BTSの気概とポジションを表す「アリラン」というテーマ
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