同級生から「死ぬ印」と暴言…小3息子のいじめに佐々木正美さんが「相手を罰しない」ことを勧める理由

わが子がいじめに遭ったとき、親はどう動くべきか? 児童精神科医の佐々木正美さんは「相手をしかる」のではなく「いじめっ子に愛情を注ぐ」という驚きの解決策を提示します。いじめの連鎖を根本から断ち切るための親の行動を解説します。(画像出典:PIXTA)

まず担任に相談。「いじめっ子に目をかけてください」とお願いする

わたしなら、わが子が転校したい(あるいは転校させたほうがいいと親が思う)なら、転校させます。逃げる・逃げないではなく、子どもにとってよい環境を探すことは非常に大事なことだからです。

もしも子どもが「転校はイヤだ」とかたくなに言うのであれば、必要に応じて学校を休ませつつ、学校の先生と話し合いをします。

まずは担任の先生に、「Aくんに十分に目をかけてあげてください」とお願いします。

この子はこれまでにも、さんざんしかられていることでしょう。親からはなぐられているのです。

この子にいま必要なのは、精神の安定です。善意や好意や愛情です。それを担任の先生に注いでもらえるようお願いします。

たとえば彼に用事を頼み、「力持ちだから助かるよ」などと、ほめる場面を多くつくってもらいます。

「なぜいじめっ子にやさしく?」問題の根本は“子どもの不安定さ”

「なぜいじめっ子にやさしくしなくちゃいけないの?」と思われるかもしれませんが、いじめている子が不安定でストレスがたまっているうちは、問題は解決しないからです。

幼児教育の現場では、友だちに乱暴する子がいたら、真っ先に乱暴した子を抱きしめてあげるというやり方が効果を上げています。園内の暴力が減っていくことが実証されているのです。

また、いじめはクラス全体の問題なので、保護者会で議題にしてもらいます。

教室内にいじめがあることを知らない保護者もいますから、事実を共有し、各家庭でわが子に対して「友だちに暴力をふるうのはいけない」「身体的な特徴をからかってはいけない」と伝えてもらえるようにお願いします。

状況を見ながらですが、学校の先生からAくんの親に「なぐってでも蹴ってでもしつける」という方法をやめてもらうようお願いします。このしかり方は決定的にまちがえています。暴力の連鎖を生むだけです。

ただ、先生とAくんの親の間に信頼関係がないと「おまえのせいでわたしが恥をかいた」とAくんがしかられる可能性があるので、十分な配慮が必要です。

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いじめの連鎖を断ち切る「最も効果的な親の行動」
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