「待っているわ」運命を変えた一通の返事
その夜、さっそくパット・シュローダーに電報を打った。「あなたの悔しさは理解できます。でも、4年後の選挙があります。その選挙に向けて、私はあなたの力になれるはず。あなたが大統領選を降りた今も、私は変わらずあなたを尊敬しています。どうか、おそばで働かせてください」
長い高額の電報だ。
翌日、パットからファックスが届く。
「お手紙ありがとう。待っているわ」
その1週間後、高市はワシントン行きのエコノミークラスに搭乗していた。
【この記事の後編】
所持金10万円で単身渡米、寝床は「段ボール」。高市早苗が20代で挑んだ、あまりに過酷な武者修行 この記事の執筆者:大下 英治 プロフィール
1944年、広島県生まれ。1968年、広島大学文学部卒。『週刊文春』記者を経て、作家として政界財界から芸能、犯罪まで幅広いジャンルで活動。著書に『十三人のユダ 三越・男たちの野望と崩壊』(新潮文庫)、『実録 田中角栄と鉄の軍団』シリーズ(講談社+α文庫)、『昭和闇の支配者列伝』シリーズ(朝日文庫)など500冊以上にのぼる。近著に『ハマの帝王―横浜をつくった男 藤木幸夫』(さくら舎)、『安倍晋三・昭恵 35年の春夏秋冬』(飛鳥新社)などがある。



