「ダメなら押しかける」24歳の高市早苗、コネなしで米大統領候補へ直談判。運命を変えた一通の返事

政治家を志した24歳の高市早苗は、なぜ単身ワシントンへ向かったのか。松下幸之助の予見、ラグビージャージでの選挙手伝い、そして憧れの米女性議員への体当たりの交渉――。熱き修業時代のエピソードを紹介する。(画像出典:首相官邸ホームページ)

「待っているわ」運命を変えた一通の返事

その夜、さっそくパット・シュローダーに電報を打った。

「あなたの悔しさは理解できます。でも、4年後の選挙があります。その選挙に向けて、私はあなたの力になれるはず。あなたが大統領選を降りた今も、私は変わらずあなたを尊敬しています。どうか、おそばで働かせてください」

長い高額の電報だ。

翌日、パットからファックスが届く。

「お手紙ありがとう。待っているわ」

その1週間後、高市はワシントン行きのエコノミークラスに搭乗していた。

【この記事の後編】
所持金10万円で単身渡米、寝床は「段ボール」。高市早苗が20代で挑んだ、あまりに過酷な武者修行
高市早苗 愛国とロック
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この記事の執筆者:大下 英治 プロフィール
1944年、広島県生まれ。1968年、広島大学文学部卒。『週刊文春』記者を経て、作家として政界財界から芸能、犯罪まで幅広いジャンルで活動。著書に『十三人のユダ 三越・男たちの野望と崩壊』(新潮文庫)、『実録 田中角栄と鉄の軍団』シリーズ(講談社+α文庫)、『昭和闇の支配者列伝』シリーズ(朝日文庫)など500冊以上にのぼる。近著に『ハマの帝王―横浜をつくった男 藤木幸夫』(さくら舎)、『安倍晋三・昭恵 35年の春夏秋冬』(飛鳥新社)などがある。
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