高校は大学の予備校で、大学は就職予備校なのか
人生は、一生を使って、本来自分のやりたいことを学ぶ時間だと思うのです。でも、いまの時代の学びは、もう長いこと、とても近視眼的な、つまらない学びに終始しているようで、残念でなりません。
それに、自分がやりたいことって、多くの人にとっては、そう簡単に見つからないし、そう簡単に決められないものです。だからこそ、ゆっくり、自分の気持ちに向き合っていく時間が、特に子どもや若者には必要ではないでしょうか。
小学校、中学校、高校、大学のそれぞれの年齢は、本来、多種多様な興味関心と好奇心が溢れているはずです。その興味関心と好奇心を存分に発揮できる学びの機会こそ、大人として、国として、子どもや若者のために準備しなければならないはずです。
これからは、人口が減っていく中、子どもや若者を含め、みんながそれぞれ持ち合わせた能力を存分に活かし合いながら生きられる社会にもう一度作り直していく時です。
先々の不安に駆り立てられるように生きるのではなく、おかしな方向へ行ってしまっている世の中のしくみを、一つひとつの「そもそも」を考えながら、本来あるべき姿に戻していく。これからこうありたいと思える自分の姿や暮らしたいと思う社会を作っていく時です。
そんな時代に、偏差値や受験や「過去の栄光」でしかない学歴が、それほど重要でしょうか?
ニールセン北村朋子 プロフィール
文化翻訳家。神奈川県出身。会社員、米国留学等を経て、2001年よりデンマークのロラン島在住。教育や持続可能な社会、民主主義などについて、さまざまな発信と連携、実践的な取り組みを行っている。デンマーク・インターナショナル・メディア・プレスセンター代表メンバー。DA NSK 主宰。デンマークそもそもラジオ パーソナリティ。一般社団法人日本サステイナブル・レストラン協会アドバイザー。京都芸術大学通信教育部「食文化デザインコース」講師。デンマーク発祥デモクラシーフィットネス公式トレーナー。著書に『経済力も幸福度も高くなる デンマークのすごい教育』(青春出版社)、『ロラン島のエコ・チャレンジ~デンマーク発、100%自然エネルギーの島』(新泉社)がある。



