中学受験が近づくほど、多くの家庭がこの“前受け問題”で悩みます。本番の雰囲気に慣れる、合格で安心感が得られるなどのメリットがある一方、直前期の時間ロスや費用、メンタル面の負担といった不安も無視できません。
そこで今回は、早稲田アカデミー・駿台予備学校で25年以上の受験指導実績を誇る西村創先生に、前受け受験の意味と、やる・やらないの判断ポイントを伺いました。
中学受験の前受け受験は本当に必要か判断に悩む……
塾・学習塾検索サイト「塾選」のアンケートに寄せられた、保護者からのリアルな相談にお答えします。

【CASE】
小学6年生・男子
性格:真面目で努力家・少し繊細・一度の失敗を引きずるタイプ・完璧主義な一面も
【今回のお悩み】
ペンネーム:youheiさん(小学6年生 保護者)
通学中の塾、SAPIXから「本番の雰囲気に慣れるため」や「合格を一つ持っておくことで精神的な安心につながる」と前受け受験を勧められています。メリットは理解できるものの、絶対に進学しない学校のために、貴重な直前期の時間とお金を使うことには少し疑問も感じています。
息子は、一度の失敗を引きずってしまうタイプ。もし前受け校に不合格だった場合、そのショックを本命の試験まで引きずってしまうのではないかと心配です。「合格して当たり前」というプレッシャーの中で失敗させるのが怖く、経験を積ませるメリットと、自信を失うリスクのどちらを優先すべきか悩んでいます。
前受け受験の意味とは? 本番慣れ・合格の安心につながる
前受け受験とは、本命校を受験する前に本番に慣れることを目的にして、手堅い合格圏内の学校を受験することです。“練習受験”と呼ばれることもありますね。入試本番には、模試とは異なる特有の空気感があります。リアルな会場で実際に入試を受け、本物の合否通達を受けるという体験は、模試では経験できない意味を持つでしょう。



