(質問)
カジュアル面談って受ける意味ありますか? 聞きたいことは面接で聞けばよいと思うのですが……。
(回答)
企業とフラットに話せるカジュアル面談は、積極的に利用してみるのがおすすめです。合否に関係しないからこそ、選考では聞きにくい職場の雰囲気や仕事の進め方などを確認できる貴重な機会です。
詳しくは以下で解説します。
カジュアル面談は、安心につながる大切なチャンス

女の転職typeが過去に行った調査で、転職活動中にカジュアル面談をしたことが「ある」と回答した人は36.8%でおよそ3人に1人でした。カジュアル面談をしたことがない人の9割が「早く選考に進みたい」という理由で、カジュアル面談をしていないことも分かっています。
忙しい転職活動において、効率を優先したい気持ちは理解できますが、カジュアル面談は合否を気にせず情報交換ができる貴重な機会です。全ての企業が実施しているわけではありませんが、もし機会があれば選択肢を広げるチャンスとしてぜひ活用しましょう。
リアルな本音と入社後をイメージできる
私自身、採用活動を行うためにカジュアル面談をすることがありますが、「選考ではない」という前提があるためか、「残業の実態」「メンバーの雰囲気」など、リアルな質問が多いように思います。企業側も評価をする必要がなく本音で答えやすくなるため、双方にとって有益な情報交換が可能です。選考面接(中途採用では2〜3回程度が一般的)では、評価者の前で給与や人間関係などデリケートな質問ばかりするのは印象を下げるのではと控えめになりがちですが、カジュアル面談なら評価を完全に気にせずフラットに質問できます。
また、選考面接の場合、人事やマネジャーが出席することがほとんどですが、カジュアル面談では、応募者に近い立場や同じチームのメンバーが出席するケースも多いです。部署の雰囲気や働く人のスタンスなど、求人票だけでは分からない大切な情報を得やすく、入社後のイメージをよりリアルにつかめます。
カジュアル面談をして、志望度の低かった会社へ入社!
元々志望度が低かった企業へ入社を決めた28歳女性の事例です。多忙のため当初は面談を避けたかったものの、キャリアアドバイザーの勧めでカジュアル面談を実施しました。結果、以下のような魅力を感じたそうです。・面談相手と意気投合し、仕事のスタンスや進め方など共感できるポイントが多かった。
・求人票だけではイメージできなかった社風や、会社の未来に向けての具体的な取り組みに魅力を感じた。
・部署のメンバーとも話ができて、「この人たちと同じ感覚で働けそう」という安心感を持てた。
最終的に「長期的に心地よく働けそう」という安心感が決め手となり、入社を決定。もし面談をしていなければ、社風や社員の考えが分からず判断は難しかったでしょう。
この事例が示すように、カジュアル面談は単なる情報収集だけでなく、「働く心地よさを判断する感覚合わせの場」でもあります。言語化しにくい社風や人柄を知ることは、長期的なキャリアにおいて、時に年収や仕事内容以上に重要になります。
後悔しない転職へ。カジュアル面談で「安心感」を準備しませんか?
「必要なことは選考中に聞けばいい」という考えも一理ありますが、選考では「自分を良く見せたい」という意識が働き、企業への切り込んだ質問が後回しになりがち。転職という大きな意思決定において、条件面だけでなく、職場の環境や仕事の進め方が自分に合っているかを確認する作業を、緊張感のある面接だけで行うのは難しいものです。
もし少しでも気になっている企業がカジュアル面談を行っていたら、その後の安心感を確保するための情報を積極的に集めましょう。ミスマッチや後悔のない転職を実現する土台となるでしょう。
この記事の執筆者:
小林 佳代子
『女の転職type』編集長
新卒で(株)キャリアデザインセンター入社。転職情報誌及び転職サイト『type』『女の転職type』で、1000社以上の求人広告制作に携わる。2018年『女の転職type』編集長に就任。プライベートでは2児の子育て中。 女の転職type■https://woman-type.jp/ type■https://type.jp/
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