【散歩】蔵前駅は倉庫・工場リノベのカフェ巡りが楽しい。ショッピング&隅田川ランニングの起点にも
東京都台東区の「蔵前」駅周辺は「東京のブルックリン」と呼ばれ、テレビや雑誌にも取り上げられて人気度が急上昇中。実際どのような街なのか、行って確かめてみました。
隅田川沿いで「スカイツリー」を見ながらランニング
蔵前橋から南方向を撮影
ここまでは蔵前駅周辺の店舗を見てきましたが、もう1つの見どころは、蔵前の東側を流れる隅田川。冒頭で書いた通り、蔵前の成り立ちにも深く関わるほか、対岸の墨田区・東京スカイツリーを眺められる格好のビュースポット。加えて遊歩道自体も石畳や植栽が綺麗に整えられており、散歩にも運動にも最適の場所となっています。
スカイツリーを目印にランニング
特におすすめはランニング。蔵前近辺でスタートした場合、南端はJR総武線・浅草橋駅の近くから、北端は白鬚橋近くまで、台東区の南から北まで約4km、往復8kmの距離を信号なしでランニング可能(※一部が護岸工事などで通行止めの場合あり)
蔵前橋は関東大震災後の都市復興に伴い架橋されました
このほかに下から橋を見上げながらのゆったりお散歩にも向いているほか、ちょっとした体操や読書、時には楽器の練習など、多くの人々が日々の憩いのため遊歩道を利用しています。
首尾の松の手前(写真中央)にあるのは蔵前橋の由来に関する石碑
隅田川沿いには街の歴史を感じられるスポットも点在。例えば蔵前橋のたもとにある「
首尾の松」は江戸時代の遊郭・吉原との関わりで知られており、ここから小舟を使い河川経由で吉原に通っていた客達が、経験したことの「首尾」を松の近くで語らっていたのだとか。ただしこれは一説に過ぎず、かつて海苔の養殖で使われていた「ひび」が訛ったという説や、三代将軍家光が関わる説などもあるそうです。
渡し船があった時代と比べて、川岸の風景はずいぶん変わりました
厩橋近くの遊歩道には「
うまやの渡し跡」が。江戸時代には幕府の方針によって隅田川にかかる橋は少なく制限されており、代わりに川の東岸と西岸を行き来する渡し船が各所に設けられ、その1つがここにあったそうです。現在は橋がかかって渡し船も姿を消したものの、屋形船の船着場として現在も利用されています。
休日昼には多くのお客さんで賑わいます
また、隅田川に沿った場所の飲食店の中には、隅田川とスカイツリーを眺めながら飲食を楽しめるテラス席や、広い窓を取ったお店も複数。例えば「
ASAGE CAFE -カワドコCAFE&BAR- 浅草蔵前」は広々したオープンカフェがあり、隅田川と東京スカイツリーを眺めながらの女子会や歓送迎会などパーティーも開けます。
レンガ壁の上に柵が張り出している部分がテラス
こうしたお店としては、他には居酒屋の「
ボン花火」、寿司屋の「
駒形(KOMAGATA)」などもおすすめ。平日は川沿いのランニングで汗を流し、週末や休日には川床テラスでパーティーというライフスタイルも満喫できるのが、蔵前です。
新旧の文化がおしゃれに混在する街
三筋湯はかなり堂々としたつくり
蔵前には銭湯「
三筋湯」も。古風な宮作りの建物が見事なクラシカル銭湯であり、1日かけて蔵前を散策した後に行きたくなります。屋外からも見える樹木や植栽が、さながら盆栽のようでお見事!
江戸時代からの貴重資料などを扱う「御蔵前書房」は、かなりインパクトある外観
こうした昔ながらのお店と、ニューウェーブなカフェやショップが違和感なく混在しているのが、蔵前という街の最大の特色と言えるでしょう。
蔵前橋の向こうは両国エリアの北側
冒頭で書いたとおり、蔵前は浅草とも直近。蔵前橋を渡って墨田区側に行けば両国にも徒歩で行きやすい場所です。蔵前で1日ブラブラしてもよし、浅草や両国観光と組み合わせてもよし、好みによって様々なホリデープランが組めそうです。
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