松本人志が復帰した「DOWNTOWN+」は面白い? 月額1100円の価値はある?【元テレビ局スタッフが解説】

11月1日から配信がスタートした「DOWNTOWN+(ダウンタウンプラス)」が大きな話題を集めています。この記事では、元テレビ局スタッフが同サービスの面白さについて解説。月額1100円は高いのか検証します。(サムネイル画像出典:「DOWNTOWN+」公式Instagram)

「DOWNTOWN+」のコンテンツは本当に面白いのか?

本記事執筆時点では、松本さんの新作企画のみを配信中です。浜田さんのコンテンツは準備中で、コンビとしては『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)で放送済みのトーク部分のみを配信しています。

松本さんの新作企画で現在見ることができるのは、「大喜利GRAND PRIX」「芯くったら負け! 実のない話トーナメント」「7:3トーク」「Money is Time」「ダウプラボイス」「松本教授の笑いの証明」です。 目玉は、なんといっても「大喜利GRAND PRIX」です。現在の大喜利の型を作ったといわれる松本さんが仕掛けるのは、「芸人自らがお題を作成し、そのお題をライバルたちが回答する」というルールの大喜利。第1回の大会には、千原ジュニアさん、ロングコートダディの堂前透さん、ななまがりの森下直人さん、真空ジェシカの川北茂澄さんら、豪華な芸人が勢ぞろいしました。

セットがテレビ収録並に豪華で、非常に見応えがある大喜利企画になっています。参加者がお題を出す難しさもあり、大喜利の名手であるジュニアさんがスベる場面も。ほかの大喜利番組にはない緊張感があり、お笑い好きならば見て損はない企画となっています。

『人志松本のすべらない話』とは真逆の試みも!? 見逃せない企画が盛りだくさん

さらに、人気企画になりそうなのが、「芯くったら負け! 実のない話トーナメント」と「Money is Time」です。「実のない話トーナメント」は、面白くない会話をし続けた芸人が優勝する企画で、以前放送されていた『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)とは真逆の試みとなります。 普段面白いエピソードトークしかしない芸人が、あえて実のない話をするのは至難の業です。実際、第1回大会は参加した芸人がコツをつかめずイマイチな内容でした。しかし、トークがつまらない芸人が出場すれば無双する可能性もあり、発展性が期待できる企画だと感じます。

「Money is Time」は、特技を持った芸人がとにかく長く芸を続けると無限にお金を稼げる企画です。第1回大会では意外な特技を持った芸人が集合し、しっかりと企画を盛り上げました。この企画はフォーマットが秀逸で、面白い特技を見ながら、獲得賞金がどんどん上がるスリルも味わえます。すでに第1回大会から面白く、今後もチャンネルの目玉企画になりそうな雰囲気を感じました。 ほかの「7:3トーク」「ダウプラボイス」「松本教授の笑いの証明」はかなり実験的な内容です。「7:3トーク」は、ゲストと一緒に“とある作業”をしながら語り合う企画で、意識の3割を作業に、残りの7割でトークをします。「ダウプラボイス」は音声のみのコンテンツで、「松本教授の笑いの証明」は笑いを実験・検証する企画。特に「松本教授の笑いの証明」に関しては、第1弾としてお笑いコンビ・笑い飯に何度も漫才をさせるという内容で賛否を呼んでいます。こういったテレビで見られない実験的な企画が、回数を重ねることでどう面白くなるのかが注目ポイントです。
ダウプラボイス
ダウプラボイス
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