昭和の定番キャンディだった「ハイチュウ」が、今や世界30カ国以上で販売されるティーンのイケてるお菓子になっているって知ってました? 2024年にはブランドロゴも英語表記の「HI-CHEW」にリニューアル、50周年を迎えた今でも成長を続けています。
そこで今回は、森永製菓の「ハイチュウ」担当者を直撃! ヒットの理由や不評だったフレーバーなど、知られざる裏話を教えてもらいました。
2013年に革命が起きていた!? ハイチュウ50年の歴史
森永製菓の担当者によると、「子どもの頃に食べていたこともあって『ハイチュウ=子どものお菓子』といったイメージを持っている人が多いのかもしれません」とのこと。
もともと1975年に大人向けの「ハイグレードなチューイングキャンディ」として誕生したハイチュウは、1986年にティーン向けのお菓子としてリニューアル。果汁を味わえる内側の層をフレッシュ感や香りを味わえる外側の層で包んだ「二重構造のあんこ巻」になりました。
【画像】ちょっと意外(!?)な発売当初のパッケージ
内側と外側が口の中で融合することで、本物のフルーツを食べているようなフレッシュな味わいを表現。狙い通り若い層にヒットし、初年度で一気に売り上げが倍増したそうです。
さらに2013年には、26年ぶりの再リニューアル。なんと、あんこ巻の内側と外側を逆転させたことで「濃厚なフルーツの味わい層を外側にすることで、かみ出しから広がるフルーツ感を強化しました」とのこと。
あの頃のハイチュウと今のハイチュウ、全く違うんです……!
唯一無二のユニークな食感とジューシーさが人気となり、同時期のアメリカでの躍進をきっかけに世界へと広がっていきました。
200種類以上の歴代ハイチュウで人気1位は?
ハイチュウといえば、多彩なフレーバーも魅力の1つ。「同じストロベリーでも、あまおう、紅ほっぺ、スカイベリー、ポーランド産ストロベリーなど、品種の違いまで再現。話題性・新規性を考え、流行トレンドを意識した商品作りをしています」とのこと。なんと、これまで発売したハイチュウは200種類以上。その中でも一番人気は何味なのか、気になりますよね。50周年を記念して実施された「ハイチュウ総選挙」の結果、堂々の第1位に輝いたのは……グレープ味! 第2位はグリーンアップル、第3位はヨーグルト味がランクインしました。
ところで、担当者さんのイチオシフレーバーは、ズバリどれですか?
こんなはずじゃなかった……! リアル過ぎて不評だった○○味
反対に思ったよりも売れなかったフレーバーもお聞きしたところ「ドリアンは味や匂いをリアルに再現し過ぎて不評でした」という回答が。2009年発売とのことですが、SNS時代の今なら逆に話題になるかもしれませんね。
フレーバーの再現度が高いことがハイチュウの特長ですが、「リアル感の追求」はもろ刃のつるぎなんですね……。
世界ブランドの「HI-CHEW」になった今でも、進化を続けるハイチュウ。王道の「かむほど幸せ食感」だけでなく、先述したすッパイチュウの「カリじゅわ食感」、そして普通のハイチュウには戻れないとうわさのプレミアムな「もちもち食感」など、ラインアップも広がり続けています。
ぜひこの機会に、お気に入りの食感とフレーバーを探してみてはいかがでしょうか。



