「とっとと出禁」オーケストラ公式、“ブラボーおじさん”への注意喚起に賛否。「面倒臭いと思う層も」

名古屋フィルハーモニー交響楽団の公式Xアカウントは10月11日、投稿を更新。終演後の早過ぎる「ブラボー」へ注意を促しました。(サムネイル画像出典:名古屋フィルハーモニー交響楽団公式Xより)

名古屋フィルハーモニー交響楽団の公式X(旧Twitter)アカウントは10月11日、投稿を更新。終演後の早過ぎる「ブラボー」へ注意を促したところ、いわゆる“ブラボーおじさん”問題として賛否両論が寄せられています。

【投稿】“ブラボーおじさん”への注意喚起に賛否

「非常識極まる荒らし行為」

同アカウントは「様々なご意見があるかと思いますが、終演後の早すぎる『ブラヴォー』は、私どもにとってうれしいものではございません。完璧な静寂の方が、はるかにうれしいです。今日は、指揮者も楽員も事務局員も、失望を感じておりますので、あえて投稿いたします」と投稿。終演直後、フライング気味に「ブラボー」と叫ぶ行為に注意を促しました。

この投稿には「よくぞ言ってくださった」「音楽を愛する人たちではない」「言い訳の余地なく純粋に非常識極まる荒らし行為」「とっとと出禁にしてください」など、注意喚起に賛同する声が殺到。一方で「こういう事を発信する事で、やっぱりクラシックコンサートって面倒臭いと思う層も少なからずいる」「初心者の敷居がものすごく高い」「完璧な静寂にさせるのもオケと指揮者の力量だと思います」といった声も寄せられています。

「フライングブラボーするのは何故か『おじさん』」

さらに「フライングブラボーするのは何故か『おじさん』」「今まで結構な回数クラシックコンサートに行っているが、フライングブラボーするのは男性しか遭遇したことがない」「たいていおっさんがブラボーと叫ぶ」「ブラボーおじさんの大半は高齢のじいさんなので、SNSを見てないのよな」といった声も。SNS上を中心に“ブラボーおじさん”というワードで議論の的となっているようです。

同アカウントは、投稿の大きな反響を受け「こちらの投稿へのたくさんのご意見、まことにありがとうございました!(反響が大きすぎて、びびっておりますが…。)」「引き続き、より効果的な注意喚起方法を考えてまいります」とコメント。今後、より具体的な対策を講じるのか、注目が集まります。

9月にも“ブラボーおじさん”が話題に

SNS上で“ブラボーおじさん”が話題となったのは、これが初めてではありません。9月14日、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の公式Xアカウントは「曲が終わったあとの余韻は指揮者をはじめ、楽団員やソリストとお客様が音楽の余韻をわかちあう大切な時間です。『ブラボー』や拍手は必ず指揮者のタクトがおりるまで、ほんの少しだけお待ちいただけますようお願いいたします」と声明を発表。全国的に早過ぎる「ブラボー」は問題となっているようです。
東京ライヴ サン=サーンス:「オルガン付」、スメタナ:「わが祖国」より
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