村田和子さん「ヘルスケアパビリオンはリボーン体験が話題に」
1位のヘルスケアパビリオンは、体を測定し25年後の自分の姿に出会える「リボーン体験」が話題になり、予約が難しいパビリオンの1つになりました。他方、ミライ人間洗濯機やiPS細胞を活用した再生医療の展示があるアトリウムは予約なしで見学ができ、展示内容も充実。さまざまな見学コースがありますが、どれも訪れた人の満足度は高く納得のランキング結果といえるでしょう。2位の日本館は、開催国のパビリオンらしい堂々とした建築が素晴らしく、循環をテーマにさまざまな角度からの展示も興味深いものでした。専門的な内容も多い一方で、キャラクターを用いた親しみやすい展示もあり、子どもから大人まで楽しめることが満足度につながったと感じます。
3位の「未来の都市」は大屋根リングから離れた足を運びにくい立地ながら、体感型で近く訪れる未来を垣間見られる展示の数々がファミリー層を中心に人気に。収容人数も多く、期待値以上に楽しめたという声が多く聞かれました。
4位の関西パビリオンは、開幕当初に筆者が訪れたときには、パビリオンの中に都道府県の工夫を凝らしたブースがあり、一度でたくさん楽しめると人気でした。ただ混み合うにつれ予約してパビリオンに入場しても、中のブースで待ち時間が発生することが恒常化し、不満の声が聞かれるように。万博全体を通じて、クオリティーと待ち時間の兼ね合いは難しい課題だと感じます。
村田 和子 プロフィール
関西在住の旅行ジャーナリスト。通期パスで大阪・関西万博に通い、パビリオンを全制覇。「旅で元気になる」をテーマに活動。親子で47都道府県を踏破し旅育メソッドを提唱。著書に「旅育BOOK(日本実業出版社)」。クルーズコンサルタント、総合旅行業務取扱管理者。大人旅、ひとり旅も得意!



