村田和子さん「ベスト3は“当たり”パビリオン」
海外パビリオンは、国により展示の内容も規模感もさまざま。並んで入った割には「すぐに見終わった」「期待と違った」という感想が聞かれるパビリオンもありました。そんな中、ベスト3に入った「イタリア」「ドイツ」「フランス」は、各国の特徴を前面にした展示で、時間をかけて見学したい「当たりパビリオン」。
1位の「イタリア」は、本物の作品が醸し出す迫力が素晴らしく、閉幕間際まで新たな作品が次々とお披露目されたことは記憶に新しいことでしょう。長い待ち時間にもかかわらず、人が絶えないという点では文句なしのナンバーワン!
2位のドイツは、歴代の万博でも常に評価が高いことで知られるパビリオン。 「循環経済」というテーマを真摯(しんし)に追及した充実の展示と、それを解説するかわいらしい相棒「サーキュラーちゃん」とのコラボが人気に。
万博マスコットキャラクターの人気投票で1位に輝いたサーキュラーちゃんは、グッズの人気も高く、ショップに長時間の列ができたほど。また閉幕間際の混雑する中で、並び列の順番をきちんと整え、システマチックに運営する姿に、筆者はドイツのお国柄を感じ好感を持ちました。
フランス館は、おしゃれなパビリオン外観、伝統的な工芸品からフランスを代表するブランドまで華やかで見応えのある展示の数々は、特に女性に人気が高かったようです。
もう1つ注目したいのが、ランキング内に、クゥエート、ヨルダン、サウジアラビアと中東のパビリオンが入っていること。日本から遠い存在に思えた「中東の国々」が、万博でぐっと身近になったと感じます。
村田 和子 プロフィール
関西在住の旅行ジャーナリスト。通期パスで大阪・関西万博に通い、パビリオンを全制覇。「旅で元気になる」をテーマに活動。親子で47都道府県を踏破し旅育メソッドを提唱。著書に「旅育BOOK(日本実業出版社)」。クルーズコンサルタント、総合旅行業務取扱管理者。大人旅、ひとり旅も得意!



