金町エリアは西側が中川越しに足立区と接し、北側には都立公園として面積最大の水元公園と埼玉県三郷市、東側は江戸川の向こうが千葉県松戸市という、区境や都県境に三方を囲まれた街です。
古くは旧水戸街道の要所として「金町松戸関所」が置かれ、いわゆる「入鉄砲と出女」に目を光らせていた場所でもあります。
また、東西を川に挟まれている金町駅は水利に富み、それを生かして近代には三菱製紙中川工場など多くの工場が立ち並んでいました。そうした工場の跡地が、現在は団地や大学キャンパス、公園に生まれ変わっています。
加えて金町はJR常磐線や上野東京ラインのほか京成線も利用できるため、鉄道の面でも非常に便利。長い歴史と交通アクセスの良さが両立した街です。
駅北側の「団地」に実は深い歴史が
JR金町駅の北口ロータリーはコンパクトで、年季の入った佇まいが残ります。ロータリーから理科大学通りを渡ると、すぐ近くにあるのが金町駅前団地。
この団地は上述の工場跡地を転用し、1968年(昭和43年)に建設されたもの。地上15階の高層棟で、当時の公団の取り組みを反映したツインコリドール型(2列の住居棟を渡り廊下でつなぎ、中間に吹き抜けや中庭を設ける構造)は、当時としては画期的なものでした。
低層棟には東急ストア(旧・東光ストア)、ダイソー、サンドラッグ、カルディなど、多くの量販店や飲食店が入居し、今なお大きなにぎわいを見せています。
4号棟の手前には公園もあり、散歩や子どもの遊び場にもぴったり。利用者の多くが若い世代で、団地の年齢層にもファミリー層の多さがうかがえます。空室化が課題の団地も多い中、金町の団地は今なお「現役感」が漂っています。
駅西側には、買い物スポット「MARK IS 葛飾かなまち」が新登場
金町駅前団地の両脇には商店街があり、飲食店や居酒屋が軒を連ねています。そんな中、駅の西側に2025年9月オープンしたのが「MARK IS 葛飾かなまち」。
2022年9月まで営業していた「イトーヨーカドー金町店」跡地に建設され、閉館からちょうど2年後の開業となりました。
屋上には1960年創業の金町自動車教習所が再オープン予定。「MARK IS 葛飾かなまち」周辺では、タワーマンションや公益施設の再開発も進行中で、全体の完成は2030年を予定しています。大型商業施設の少なさが弱点だった金町も、今後は利便性が大きく向上しそうです。



