恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」 第121回

東急らしくない“斬新カラー”に大変身! 目黒線3000系リニューアル車がデビュー【10月2日~運転開始】

東急目黒線を中心に活躍している3000系はデビューから20年以上経過。リニューアルを行うこととなったが、このほど最初の編成がお披露目された。東急らしくない斬新な外観の車両をご紹介しよう。

3000系リニューアル車両の外観

3000系リニューアル車両
3000系リニューアル車両
その後、リニューアル車両は元住吉検車区内の別の場所(屋外)に移動。従来塗装の3000系と並んで留置され、撮影会が行われた。

東急の電車といえば、長らく銀色の車体に赤のラインというイメージがあったので、前面の窓下が水色に塗られた車両は、東急らしくない雰囲気だ。もっとも、水色は目黒線のラインカラーなので、奇抜な配色というわけではない。

水色は側面では運転台ドア辺りで車体上に移り、ドアや窓上にラインとして延びている。近年はホームドア設置のため、窓下にラインを配置しても目に留まらない。そのため、新型車両のラインはみな、このデザインだ。

車内は2020系を踏襲

車内の様子
木目調の床は2020系のデザインを踏襲している
車内に入ると、東急田園都市線を走る2020系など最近の車両のものを踏襲する床の板張り風デザインが目に留まる。温かみを帯びた寛げる雰囲気ということで好評のようだ。それにマッチする緑の濃淡のシートも落ち着く。
フリースペース
3000系リニューアル車両のフリースペース
これまで、車椅子スペースは8両編成中2カ所だったが、リニューアル車両は各車両に最低1カ所は設置されている。同じ路線を走る他形式の車両と合わせるため車椅子スペースは2号車と7号車のみだが、そのほかの車両にはフリースペースが最低1カ所は増設された。

乗客への案内のため名称は異なるものの実質的には同じもので、車椅子やベビーカー置き場として重宝するであろう。また、これまで手すりは1段のみだったが、2段取り付けられ、使い勝手がよくなっている。
次の停車駅
目黒線内を走る急行新横浜行きを想定した案内表示
今後、リニューアル車両は少しずつ増え、5年ほどかけて全13編成が更新される見込みだ。
 
取材協力=東急電鉄
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この記事の筆者:野田隆
名古屋市生まれ。生家の近くを走っていた中央西線のSL「D51」を見て育ったことから、鉄道ファン歴が始まる。早稲田大学大学院修了後、高校で語学を教える傍ら、ヨーロッパの鉄道旅行を楽しみ、『ヨーロッパ鉄道と音楽の旅』(近代文芸社)を出版。その後、守備範囲を国内にも広げ、2010年3月で教員を退職。旅行作家として活躍中。近著に『シニア鉄道旅の魅力』『にっぽんの鉄道150年』(共に平凡社新書)がある。
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