なお、NHK連続テレビ小説『ばけばけ』は9月29日から放送されていますが、「秋ドラマ」からは除外。9月8日から放送を開始した夜ドラ『いつか、無重力の宙(そら)で』(NHK総合)も対象外としています。
注目される月9ドラマと日曜劇場はどんな作品?
まず、筆者は今回の4選には選びませんでしたが、毎回話題になる「月9ドラマ」と「日曜劇場」を紹介します。今期の月9ドラマは、沢口靖子さん主演の『絶対零度~情報犯罪緊急捜査~』(フジテレビ系)です。 人気ドラマシリーズの新章となるシーズン5で、沢口さんは35年ぶりにフジテレビの連続ドラマで主演を担当。芸歴41年で初の月9ドラマ出演となり、どんな作品になるのか注目を集めています。沢口さんといえば、『科捜研の女』シリーズ(テレビ朝日系)で演じる榊マリコ役でおなじみ。新境地となるドラマで、どんな演技を見せてくれるのか必見です。10月6日から放送される予定で、安田顕さん、横山裕さん、黒島結菜さんなども出演します。そして、日曜劇場は妻夫木聡さん主演の『ザ・ロイヤルファミリー』(TBS系)です。 競馬の世界を舞台としたドラマで、JRAが全面協力。競馬場で撮影される迫力満点の映像が見られます。早見和真さんの小説『ザ・ロイヤルファミリー』(新潮社)が原作で、人間と競走馬の20年にわたる壮大な物語を描く予定です。出演者が豪華で、現時点では目黒蓮さんや松本若菜さん、佐藤浩市さんや小泉孝太郎さんなどが出演。10月12日から放送予定で、どんなドラマになるのか注目されます。
三谷幸喜は4人の主演級俳優をどう生かす? 『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』
ここからは、筆者が独断と偏見で選んだ、見逃せないおすすめドラマを4本紹介します。1つ目のドラマは、ヒットメーカー・三谷幸喜さんが25年ぶりにゴールデン・プライム帯の民放連続ドラマの脚本を手掛ける『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(フジテレビ系)です。 10月1日からスタートする作品で、主演は菅田将暉さん。二階堂ふみさん、神木隆之介さん、浜辺美波さんなど主演級の俳優が共演し、1984年の渋谷を舞台にした青春群像劇となります。同作は三谷さんの経験に基づくオリジナルストーリー。設定資料を読んでもどんなドラマになるのか予測できない作品です。第1話では、主人公の演劇青年・久部三成が、自身の劇団の公演を行うところからスタート。自分の才能を信じながらも、周囲から認められない葛藤が描かれます。二階堂さんが演じる倖田リカはミステリアスなダンサー。神木さん演じる蓬莱省吾は新人の放送作家、浜辺さん演じる江頭樹里は神社の巫女と、主要キャラクターの設定も謎だらけです。それぞれのキャラクターがどんな化学反応を起こすのか、秋ドラマでも最注目となっています。 また、主人公の久部は嫌われ役で、「誰が主演かも分からない」と菅田さんが事前のインタビューで公開しているのも気になるポイント。魅力あるキャラクターが次々と登場しそうで、三谷さんらしい群像劇が鮮明に描かれそうです。



