2万9150人に大調査! 2023年卒理系大学生の就職希望先人気企業、2位「NTTデータ」、1位は?

学生にとっては時間を有効活用でき、交通費が節約できるオンラインでの就職活動。企業にとっては上手に職場の雰囲気を伝え、イメージアップを図ることが課題となるようです。2023年に卒業を控えた理系大学生に、希望する就職先について聞きました。

企業の採用を支援するワークス・ジャパンと産業経済新聞社が合同で、2023年3月に大学卒業または大学院修了予定の2万9150人を対象に、就職希望先の企業調査を行いました。調査期間は2021年10月1〜2022年1月31日です。

就職対策サイト「キャンパスキャリア」とワークス・ジャパン主催のオンラインイベントで行われたアンケートは選択方式。第1志望には5ポイント、第2志望には4ポイント、第3志望には3ポイント、第4志望には2ポイント、第5志望には1ポイントを加算して集計が行われました。

この記事では、理系学生の就職希望先人気ランキングTOP3を発表します。
 

3位は「アクセンチュア」541ポイント

3位は、「アクセンチュア」です。5位には「野村総合研究所」がランクインしており、この2社はコンサルティング業界でも注目されているようです。

各企業のWebサイトを見ると「AI」「ブロックチェーン」「サイバーレジリエンス」「メタバース」といった新しい技術に関するキーワードが並び、スキルを学んでキャリアアップしたい学生に魅力を感じさせているようです。同時に、DX化や働き方改革など、挑戦する企業への期待度がうかがえます。
 

2位は「NTTデータ」696ポイント

2位は「NTTデータ」です。NTTデータは業界別の「IT・ソフトウェア」部門と、専攻別の「情報・コンピュータ」部門、「数理・物理」部門で1位を獲得しています。

NTTデータのインターンシップでは、学生にリアルな仕事を体験してもらい、オフィスの雰囲気が伝わるような工夫をこらすことで、参加学生からの高い満足度を集めています。また、ビジネスイノベーションへの取り組みを強化することで、「高い技術力を有していると感じる」といった評価を得ています。
 

1位は「ソニーグループ」932ポイント

1位にランクインしたのは、「ソニーグループ」で、932ポイントを集めました。ソニーグループの人気は特に理系男子に圧倒的で、理系男子では825ポイントで1位、理系女子では107ポイントで3位となっています。

ソニーグループは半導体不足や物流混乱などの影響を受けたものの、コロナ禍の巣ごもり需要から過去最高の売上高を上げており、好調な業績が学生にアピールしているのかもしれません。また2〜4週間にわたる職場密着インターンや、1人1人にカスタマイズしたインターンプログラムを実施するなど、職場のリアルを伝えるプログラムが学生の心をつかんだようです。


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