「歩く」だけで痩せる!? 京大教授がスポーツよりも勧める、脂肪を燃やす4つのアイデア

「ダイエットをして健康的な体を手に入れたい」なら、体のメカニズムを理解して効率的に脂肪を燃焼させるのが近道! 京大名誉教授が唱える、自律神経に関わる脂肪燃焼メソッドをご紹介します。(画像出典:PIXTA)

こまめに動くアイデア1. 空気椅子&両手バタバタ

仕事中や電車の中など座った状態のときでも、簡単に自律神経を鍛える方法をお伝えします。まず、お尻を椅子からちょっと浮かせる「空気椅子」。頭の位置が変わるので、自律神経が働き、中腰の姿勢を保つことで下半身の筋肉が使われます。

また、両脚を引き上げては下ろすをくりかえしたり、両脚を床につけないように上げた状態で、5秒間ほどキープするのをくりかえすのもよいでしょう。

私のいちばんのおすすめは、椅子に座ったまま両脚と両腕をバタバタと動かす動きです。腹筋も太ももの筋肉も背中の筋肉も思いきり収縮されて、自律神経もしっかりと活性化されます。

25分集中して仕事をしたら1分空気椅子をしてみるなど、時間で区切って取り入れてみてください。

こまめに動くアイデア2. いつでも「徒歩&階段」

エスカレーター、エレベーターを使わずに階段を使うこと。そして、できるだけ自転車や自動車ではなく、徒歩で移動すること。シンプルですが、これだけで自律神経は強くなります。

階段を上るときは、平らなところを歩くときの8〜10倍のエネルギーを使うことになり、交感神経は心臓や肺や筋肉に必死でムチを入れることになります。ですから階段を上ると、心臓がバクバクして、呼吸が速くなり、血圧がはね上がるのです。自律神経の鍛錬にこれ以上のものはないといえるでしょう。

上るときに比べて階段を下りるときは、ずっとラクですが、1段下りるたびに血圧などを調整するため、自律神経は十分に刺激されます。また、下りるときに脚の筋肉が反射的に収縮するので、脚への筋トレ効果は上るときよりも大きいのです。

駅でもデパートでも、オフィスでも、自宅マンションでも、エレベーターやエスカレーターを使わず、階段を上って、下りることを自分に課しましょう。その努力に自律神経は必ず報いてくれて、日々、活動的に働くようになり、そのことで、太りにくい体を手に入れられるのです。
次ページ
ジョギングよりも効果的なのは、歩く程度の速度「スロージョギング」
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

編集部が選ぶおすすめ記事

注目の連載

  • ヒナタカの雑食系映画論

    『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』が戦争アニメ映画の金字塔となった3つの理由。なぜ「PG12指定」なのか

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    「まるでペットのようだったのに…」Suicaペンギン卒業で始まるロス。リュック、Tシャツ…愛用者の嘆き

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    「空の絶対権威」には逆らえない!? JALの機長飲酒問題に思う、日本はなぜ「酔い」に甘いのか

  • 世界を知れば日本が見える

    【解説】参政党躍進に“ロシア系bot”疑惑、証拠なく“自民党の情報操作”との見方も