「歩く」だけで痩せる!? 京大教授がスポーツよりも勧める、脂肪を燃やす4つのアイデア

「ダイエットをして健康的な体を手に入れたい」なら、体のメカニズムを理解して効率的に脂肪を燃焼させるのが近道! 京大名誉教授が唱える、自律神経に関わる脂肪燃焼メソッドをご紹介します。(画像出典:PIXTA)

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なぜ普通の運動よりも「3分ごとの動きの切り替え」が大事なのか?(画像出典:PIXTA)
これまで、何度も自己流ダイエットを試してはうまくいかずに挫折してきたという人は決して少なくないはず。◯◯抜きダイエット、◯◯するだけダイエットなど、そのときの流行に乗ったものを取り入れては続かずにリバウンド、なんてことも珍しくないでしょう。

本記事では、京都大学名誉教授・森谷敏夫氏の最新著書『京大式 脂肪燃焼メソッド』から一部抜粋・編集し、科学的根拠に基づいた、自律神経を鍛えるための4つのアイデアをご紹介します。自律神経を鍛えると効果的に脂肪を燃やすことができます。早速その方法をお伝えしていきましょう。

自律神経を鍛えるポイントは「3分ごと」に動きを切り替えて動くこと

自律神経を鍛えるには、とにかく動くこと。それもこまめに動くことが、自律神経を鍛えるのに、もっとも手っ取り早い方法になります。

立つ、座る、歩く、立ち止まる、かがむ。少し時間があったら、家の中や職場を5歩でも10歩でも歩く……。無駄に動けば動くほど、自律神経は鍛えられます。

なぜなら、動くたびに心拍数が増えて、呼吸数や血圧なども上がるからです。心拍や呼吸、血圧を上げるのは、自律神経の働き。ということは、動くたびに自律神経もいやおうなしに働きだし、活性化されます。

こまめに動けば動くほど、自律神経は頻繁に働かざるをえなくなり、そして、鍛えられることになるのです。

なぜ普通に動くのではなくて、こまめに動かなければならないのでしょうか。

自律神経は全身の器官や組織に張りめぐらされていて、そのときどきの外界の環境や体の状態、動きなどに反応しながら、消化器系や呼吸器系、循環器系などの臓器の働きを微調整し、血圧や心拍数、呼吸数、体温を一定の状態に保っています。

同じ姿勢、同じ動作が3分以上続くと、血圧も心拍数も呼吸数も安定します。そのため、自律神経はそれらの調整のために働く必要がなくなり、「自動操縦」の状態に入ってしまうのです。このような自動操縦に陥っている時間が長ければ、自律神経を十分に刺激できず、したがって効率よく鍛えることはできません。

自律神経を鍛えたいのなら、自動操縦の時間を長くしないことが重要です。
できたら、3分で自動操縦に切り替わる前に、立ったり、座ったり、足を組みかえたりと、こまめに動けるとよいでしょう。こうすれば、自律神経が休むことなく働くので、しっかりと鍛えることができます。

さすがに仕事中に3分ごとに立ったり、座ったりするのは難しいかもしれません。ただ、それぐらいの意識で体をこまめに動かし、できるだけ「自律神経の自動操縦時間を短くすること」が、自律神経を鍛えるのには重要なのです。

実に簡単なことではないでしょうか。ジムにかよう必要もないし、いきなりジョギングを始めることもありません。日常生活での小さな動きを増やすだけでいいのですから、これほどラクな方法はないはずです。

さらにここで、「こまめに動くためのアイデア」を4つ、ご紹介します。ぜひ、日々の中に取り入れてみてください。 
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座ったままでも、自律神経は鍛えられる!
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