あえての「キャリアダウン」も。働き方を変えるためのヒント

「みんなに言いたいことは『まずは休んで!』ということ。僕自身、教員時代はインフルエンザにかかったとき以外休んだことがなかったです。多少の体調不良は無理して仕事をしていました。それが職員室の当たり前であれば、自然とそうなってしまうんですよね。
でも、特に体調が悪くなくても、勇気を出して年次休暇を月に1回でも使ってほしいなと思います。外に視線を向け、学校では見られない景色も見てほしいです。
転職や独立を考えている教員には、抽象度高く言うと『とにかく情報を集めてみよう』でしょうか。教員をやっていると、どうしても学校の中以外のことに疎くなってしまうので。地味なことですが、例えば転職するならば、転職エージェントなどに登録し、相談することが大事だと思います。
そして転職や独立に失敗しないためには、調べたり勉強したりするための自分の時間を確保することが1番大事です。僕の場合は、あえてキャリアダウンすることを選択しました」
——学校の先生のキャリアダウンとは?
「いろんな形があるとは思いますが、僕の場合は正規職員を辞めて、臨時採用教師(1年間など、限られた期間で採用される教師のこと)として働くことにしました。
当時、僕は中学教員だったのですが、臨時採用となると部活動を見る必要がなくなりました。これにより土日を自己研さんに使えるのは大きかったです(地域によって臨時採用の条件は異なる可能性があります)。
正規職員があえて臨時採用になることは通常ありえないことなので、周りからはとても驚かれました。『坂田先生がメンタルを病んで教員を辞めたらしい』なんてうわさが流れることもありましたよ。でも、そのおかげで以前より自分の時間が増え、東京に勉強しに行くことも増えました。
かなり勇気がいることかもしれませんが、これくらい策略をもって望まなければ自分のキャリアを変えることは難しいと思います」
——それくらい「もう後戻りはできないぞ」という覚悟をもってキャリアチェンジをする必要があるということですね。
「僕の場合はそうでしたね。でも、これを読んでる先生には、『いつでも後戻りできる』ということも忘れないでほしいです。今、教員はどこに行っても人手不足ですから、やっぱり自分には教員が合っているなと思えば、いつでも学校に戻ればいいんですよ。それは全然恥ずかしいことではないです。
矛盾しているかもしれませんが『いつでも戻る場所がある』と、心の余裕を持つことも同じくらい大事だと思います」