
「All About」ガイドで、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演する安蔵靖志が解説します。
(今回の質問)
炊飯器の内釜は外釜より早く寿命が来るって本当でしょうか?
(回答)
使い方によっては、炊飯器の内釜は外釜よりも早く寿命が来ることがあります。
内釜は外釜よりも早く寿命が来ることがあります
炊飯器本体の保証期間はほとんどのメーカーで1年間に設定されています。一方で内釜の内面フッ素コーティングの保証期間は、タイガー魔法瓶が1年、三菱電機は3年、東芝やパナソニックは3年か5年、日立グローバルライフソリューションズは6年など、メーカーによってまちまちです。フッ素コーティングの耐用年数は一般的には10~15年と言われているので、炊飯器で一般的な使い方をしていれば、保証期間よりも長期間使用できるはずです。ただし使い方次第では、内釜の方が外釜より早く寿命が来てしまう場合があります。内釜の劣化が早まる原因は以下の通りです。
誤ったお手入れでコーティングを傷付けてしまう
内釜を洗う際に、金属たわしや研磨剤入りの洗剤を使用すると、コーティングがはがれる原因になります。強い衝撃を与える
内釜を落としたり、ぶつけたりすると、傷やへこみができてしまうことがあります。また、内釜のフッ素コーティングがはがれてしまった場合、内面フッ素コーティングの保証期間内であれば交換してもらえます。ただし落としたりぶつけたりしてへこんでしまったという場合はその限りではありません。
内釜を長持ちさせるコツは?
内釜を長く使うには、以下のような点に気を付けるとよいでしょう。優しく洗う
内釜を洗う際は、柔らかいスポンジに中性洗剤を付けて優しく洗いましょう。研磨剤は使わない
金属たわしや研磨剤入りの洗剤は使用しないでください。衝撃を避ける
内釜を落としたり、ぶつけたりしないように注意しましょう。正しくセットする
内釜を炊飯器にセットする際は、正しく装着されているか確認しましょう。炊飯器の内釜は、外釜よりも早く劣化する可能性があります。内釜を長持ちさせるためには、ていねいなお手入れと使用方法に注意することが大切です。
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この記事の筆者:安蔵 靖志
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。