菊池家秘伝のカレーを振る舞う場面も
今回の「episode 08 突破 -Part2-」では、『人生遊戯』チームの紹介だけでなく、いろいろな場面が映し出されました。中盤では、timeleszメンバーが、手作りしたカレーを候補生に振る舞う場面も。しかも、菊池風磨さんの手作りカレーとして知られる「おかわりカレー」を再現したもので、候補生たちのテンションは爆上がりとなりました。そんな菊池さんは、今回のエピソードで名場面を生み出します。全メンバーに対して、オーディション合格だけに照準を合わせていることに苦言を呈し、「売れてえんじゃねえの? 俺は死ぬほど売れたい。こんなんじゃ売れねえだろ。どこ見てやってんだよ」と厳しい一言。さらに、頑張っている候補生に称賛を送りながらも、「殻やぶれよ」と名言を繰り出しました。合格ばかりに気を取られ縮こまっている候補生に檄(げき)を飛ばしたのですが、緊迫した見ごたえのある名場面となりました。
急激にエンタメ化!? 今後のタイプロはどうなる?
ここまで『timelesz project -AUDITION-』を見ていると、そこまで起伏がある番組ではありませんでした。しかし、4次審査の配信が行われてからは、STARTO社タレントの追加など、オーディション番組として面白さが倍増。今回のカレーの振る舞いや菊池さんの名言など、視聴者を楽しませる展開も挿入するようになってきました。このオーディションの「エンタメ化」は、今後のプロジェクトにおいていい方向に作用すると考えます。正直言えば、4次審査が始まるまでは、番組としてワクワクさせるような場面はほとんどありませんでした。それが、4次審査でエンタメ化しはじめ、ファン以外が見ても番組として面白い作りになってきています。timeleszの人気を上げる意味でも番組が面白くなり、注目する人が増えるのはいいことです。
というのも、新メンバーが決まっても新生・timeleszとしてはスタートでしかなく、そこからグループの人気を上げるのが本来のオーディションの目的。そういった意味でも、タイプロが人気にならなければ本末転倒になるからです。それに、候補生を茶化したり貶めたりするような演出ではないため、見ている人も嫌な気持ちにならないでしょう。いい意味で、タイプロはエンタメ化してきて盛り上がりを見せています。
今回の「episode 08 突破 -Part2-」は、今後の『timelesz project -AUDITION-』の運命を左右する、記念すべき番組になったのではないかと思います。
さて、そんなオーディションですが、次週の配信では『人生遊戯』チームの最終パフォーマンスと、残る『RIGHT NEXT TO YOU』が課題曲のチームの紹介があります。この、『RIGHT NEXT TO YOU』チームは、予告を見る限り悪い意味で“ヤバい”ことになっているようです。果たして、次の審査に進む候補生は誰になるのか? 2024年12月20日から配信がスタートする「episode 09 突破 -Part3-」に注目です。
この記事の筆者:ゆるま 小林
長年にわたってテレビ局でバラエティ番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。