フランスにはなぜ「飲み放題」文化がないのか。“個人主義”のフランス人が、日本の居酒屋に歓喜するワケ

日本を訪れたフランス人が感動するものの一つに、「飲み放題」文化があります。しかし、彼らはなぜここまで飲み放題に喜ぶのでしょうか。在住者がフランスの外食事情とともにその理由を解説します。

パリで「IZAKAYA」が大人気

パリの居酒屋
パリでは日本の居酒屋をモチーフにした「IZAKAYA」が流行中
日本の居酒屋は飲み放題だけでなく、雰囲気やサービス、食事のバリエーションでもフランス人を魅了しています。

例えば、居酒屋のおしぼり。夏には冷たいおしぼりを、冬には温かいおしぼりを提供する日本ならではのサービスは、フランスではまず見られません。どのレストランでも紙か布製のナプキンを使うことが一般的です。

実際にパリでは、日本の居酒屋にインスピレーションを受けた「IZAKAYA」が流行するようになりました。日本を旅行した際に感銘を受けた料理人たちが、フランスにそのスタイルを持ち帰り、パリの中心地で「IZAKAYA」をオープンさせたのです。

絶対に「また来たい!」日本の飲食店

飲み放題文化はもちろん、のれんをくぐる時のワクワク感や、日本人ならではのおもてなし精神は、フランス人にとって「非日常」そのもの。

フランス人を日本の居酒屋に連れて行けば、「また来たい!」と誰もが言うはずです。フランスの友人を迎える機会があれば、ぜひ居酒屋に連れて行ってみてくださいね。

この記事の筆者:大内 聖子 プロフィール
フランス在住のライター。日本で約10年間美容業界に携わり、インポートランジェリーブティックのバイヤーへ転身。パリ・コレクションへの出張を繰り返し、2018年5月にフランスへ移住。2019年からはフランス語、英語を生かした取材記事を多く手掛け、「パケトラ」「ELEMINIST」「キレイノート」など複数メディアで執筆を行う。
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