イタリアのトイレ、「便座がない」こと以上に日本人を悩ませた“ある特徴”とは【現地でトイレ巡り】
ヨーロッパのトイレは「便座がない」のが有名です。しかし、それ以上に日本人を悩ませる特徴とは……!? 休暇でイタリアに旅行した筆者が、現地で“トイレ巡り”をして体験してきました!
ほかの場所も、やっぱりトイレットペーパーが遠かった
トイレットペーパーの位置が遠いのは、ウフィツィ美術館だけではありませんでした。以下に筆者が訪れた観光地の中からピックアップしています。
バチカン美術館(バチカン市国)
バチカン美術館(バチカン市国)
ローマ市内にある、世界最小の独立国・バチカン市国にある「バチカン美術館」。カトリック教会の総本山に位置し、数々の宗教画をはじめ世界有数の美術作品を有する美術館として、国内外から多くの観光客が訪れます。
バチカン美術館のトイレには便座があった
そんなバチカン美術館のトイレも、便座はありましたが、やはりトイレットペーパーが遠く……
やはり遠い、トイレットペーパー
便器の向かいの壁に設置してあり、便座に座っている状態だと手を伸ばしても届きませんでした。
バーカロ(ベネチア)
バーカロ(ベネチア)
ベネチアでは立ち飲み文化が普及しており、バーで軽いおつまみやお酒を楽しむ「バーカロ」と呼ばれる飲食店がたくさんあります。
バーカロのトイレ
そんなバーカロのトイレでは、便器の横にトイレットペーパーが設置されていたものの、やや高い位置。日本だと便座に座って真横にあるイメージなので、少しだけ気になりました。
トイレットペーパーは、ロールタイプではないものも多い
1枚ずつはがれるタイプ
ちなみに前述のトイレでは、トイレットペーパーは日本のようなロールタイプではなく、1枚ずつティッシュのようにはがれる紙でした。このトイレに限らず、違う場所のトイレでも同様の紙を数多く発見。旅を通してロールタイプとティッシュタイプは半々くらいの割合でした。
水洗ボタンが大きい
また、イタリアの水洗ボタンは大体便器の上の方にあります。左の大きい方が「大」のボタン、右の小さい方が「小」のボタンのようです。
日本のように、レバーを引いて水を流すタイプ、手をかざすと水が流れるセンサータイプのトイレには出会いませんでした。ボタン式なので外国人でも分かりやすい仕様になっています。
ビデのシャワーがあるトイレも
日本では一般的な「ウォシュレット」も、海外のトイレには設置されていないことが多く、イタリアのトイレでは一度も発見できませんでした。
レストラン(ベネチア・ブラーノ島)
ブラーノ島にあるレストラン
ベネチア本島から、水上バスで約40分の位置にあるブラーノ島。約3000人が暮らしており、鮮やかなペンキで彩られた街並みが美しい、イタリアを代表する観光地の1つです。小さな島ながら観光客向けの飲食店やお土産店も多く、筆者もランチを済ませようとレストランへ。
シャワーがあるトイレも
レストランのトイレには便座がなく……というより、取り外されていて、上の棚に置いてありました。故障してしまったのでしょうか。さらに、便器の横にはビデ用のシャワーが付いていました。
イタリアのホテルなどでは便器が2つあるトイレも多く、1つは通常のトイレ用、もう1つはビデ用と分かれている場合もあります。ブラ―ノ島のトイレでは、古い設備を長く使い続けている離島ならではの特徴が表れていました。
【結論】トイレには、国の個性が表れる
最初こそ警戒していたものの、旅を通してイタリアのトイレに愛着がわいてきた筆者。やはり、トイレにはその国の個性が表れます。
ベネチア・テッセラ空港(ベネチア)
やっぱり遠い、トイレットペーパー
帰国日、ベネチアの空港で最後に立ち寄ったトイレにも便座はありましたが、やはりトイレットペーパーは遠い位置に。最終日には「用を足す前に紙を取っておく」という対処法も覚え、迷うことなく便座へ着席。
今度またイタリアに来るときは、トイレにどのような変化があるのか。楽しみにしていたいと思います。
この記事の筆者:浦岡 ミコ
All About ニュースの編集者。学生時代にライフスタイル系メディアでライターを経験した後、2020年にオールアバウトへ入社。2021年よりAll About ニュースのメンバーとしてプロジェクトに参画、現在はカルチャー・国際情勢・海外事情などを中心に、複数の連載企画を担当中。東京出身、お酒と街巡りが好きなまったりアラサー。