「All About」ガイドで、企業の製品開発のお手伝いやPR支援なども行うコヤマタカヒロが回答します。
(今回の質問)
掃除機は何年で買い替えればよいでしょうか?
(回答)
平均買い替えタイミングは7年半。また、交換する部品がない場合には買い替えが必要です。
掃除機の平均使用年数は7年半です
内閣府の消費動向調査によると、掃除機の平均使用年数は2人以上の世帯の場合、7年半です。買い替え理由として最も多いのが故障で71.9%。続いて約17.5%が上位モデルへの買い換えとなっています。一方、現在最もシェアが大きいコードレススティック掃除機の場合、使用頻度にもよるものの、約2~3年でバッテリー性能が低下したり、充電ができなくなったりするため、バッテリーの交換の必要が発生します。これはバッテリーを内蔵しているロボット掃除機も同様です。
電源が入らなくなったり、途中で止まったりするようになったら、メーカーのサポートやマニュアルなどを確認して、バッテリーの交換を検討しましょう。なお、購入してから一定期間がたっている場合は、バッテリーではなくモーターや電気系統など、他の部品が原因の場合もあります。こういった症状が出始めたら買い換えを検討し始めましょう。
一方、コンセントに差して使うキャニスター型掃除機は、バッテリーを使わないため、交換が不要。ランニングコストをかけることなく、より長期間使うことができます。
掃除機が不調になる原因はバッテリーだけではありません。バッテリー以外にも、フィルターやヘッドのブラシ、モーターの劣化などが考えられます。これら劣化した場合には部品を交換することで掃除機の寿命を伸ばすことが可能。掃除機の吸い込みが悪くなったときなどは、フィルターのメンテナンスや交換を考えてみましょう。
買い替えを検討すべきほかのパターンは?
基本的にモーター以外の多くの部品は交換することで、掃除機の性能を改善することができます。ただし、長く使った掃除機は多くの部分が劣化、消耗するため、部品を交換して使った場合のコストパフォーマンスが悪くなることも。その場合は最新の掃除機に買い換えるのがおすすめです。また、バッテリーなど、交換部品がなくなることもあります。掃除機の場合、製造終了から6年間、補修用性能部品の保有が義務づけられていますが、海外メーカー製品などでは守られていなかったり、長期間欠品になるケースも。このときに互換品の交換バッテリーの使用はNGです。発火したり、爆発するリスクがあります。純正バッテリーが見つからない場合は、買い換えが必要です。
All About ガイドがすすめる掃除機:パナソニック「MC-NX810KM」
この記事の筆者:コヤマ タカヒロ
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。