「All About」ガイドで、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演する安蔵靖志が解説します。
(今回の質問)
温まり具合などを見るために、電子レンジを回している途中に扉を開けても故障の原因になりませんか? 電磁波の問題も大丈夫でしょうか?
(回答)
電子レンジ加熱中にドアを開けても故障の原因にはなりません。ドアを開けるとマイクロ波はすぐに停止するため、電磁波が漏れることもありません。
ドアを開けても問題はありません
電子レンジにはドアに連動するスイッチが搭載されており、ドアを開けた瞬間にマイクロ波が止まる仕組みになっています。加熱中にドアを開けるとマイクロ波がわずかながら漏れる場合はあるものの、ほんのわずかな時間のため、人体に悪影響を与えることはありません。また、故障の原因になることもありません。電子レンジの一部機種には、自動あたため機能に「強」「中」「弱」などと加熱する強さを設定できるものがあります。もし途中で開けて確かめるのは不安というのであれば、自動あたため「弱」にして終了してから、加熱状況に応じて追加加熱するという方法でもいいと思います。
とはいえ、電子レンジの運転中にドアを開けることは問題ありませんし、人体への悪影響もないので心配しなくても大丈夫です。
安全とはいえない電子レンジの使い方は?
一方、以下のような方法で電子レンジを使うことは安全とはいえません。アルミホイルなどの金属を加熱する
アルミホイルなどの金属を電子レンジ加熱すると、火花が飛ぶ危険性があります。金の蒔絵なども火花で焦げてしまう場合があるので絶対に温めないでください。卵を加熱する
殻付き卵を電子レンジ加熱すると必ず爆発しますので絶対に温めないでください。また、殻を割って出した生卵でも破裂することがあります。卵を電子レンジ調理するための調理器具も市販されていますが、それらは取扱説明書を読んで正しい使い方で調理しましょう。また、液体が沸点を超えてもブクブクと泡が出ずに過熱状態になると、振動などのちょっとしたショックで突然に沸騰が激しく起こる「突沸」が生じる場合もあります。液体でも特に粘度の高いスープやシチューなどで起こりやすいので気を付けてください。
All About ガイドがすすめるレンジ:パナソニック「NE-BS5C」
この記事の筆者:安蔵 靖志
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。