今回、インタビューに応じてくれたのは、グアテマラ出身の30代男性・パブロロペスさん(仮名)。現在、日本に住んでいます。
パブロロペスさんの出身国、グアテマラ共和国は、中央アメリカに位置し、カリブ海と太平洋の両方の海に面しています。メキシコのほか、ホンジュラスなど4カ国と国境を接し、品質の高いコーヒー豆の生産地としても知られています。
グアテマラと日本では「人との距離の縮め方」が違う
パブロロペスさんに、まずはグアテマラと日本との違いを聞くと、「グアテマラの人はキスやハグなど、人との距離を縮める行為が多くあり、それは恋人同士だけじゃなくて、友人の間でも普通に行っています。そのため、すぐに距離が縮まって友達になる、ということも多いです」とのこと。「グアテマラの人は、よくワイワイ騒いでいる人、というイメージです。踊ったり、大声で話したり、笑ったり。なので、いつでも友人と盛り上がる雰囲気があり、すぐに友達になれる文化なのだと思います」とグアテマラ人について語ってくれました。
一方、「日本人は、冷たいというわけではないのですが、グアテマラの人より警戒心が強く、友達になるまでに、もっと時間がかかると感じました」と話してくれました。
「日本文化に魅力を感じ始めている」
そんな日本で、パブロロペスさんが、魅力を感じ始めていることがあるそうです。「グアテマラより、日本ではいつもルールが守られています。生活がしやすい要因だと思います。そんな日本文化に個人的に魅力を感じ始めています」と言い、「交通面も電車やバスが便利で、とても移動しやすい」と続けました。
一方、日本での生活で、不便を感じている面も。
「区役所や免許センターの手続きは、平日に行かないといけない点が少し不便だと感じます。オンラインや他の方法があった方がありがたいと思います」と教えてくれました。
グアテマラでは日本文化の流行が拡大中?
グアテマラで流行している日本の文化を聞くと、「もちろん、アニメや映画」と回答。さらに「最近では日本食も注目を集めていて、すしはもちろん、ラーメンやすき焼きのお店まで出てきています」とのこと。パブロロペスさんが好きな日本のブランドは、「無印良品」なのだそう。シンプルなオリジナル商品を幅広い分野で展開している「無印良品」は、海外でも600店舗以上(2023年8月末時点)を展開していて、国外からの支持も得ている人気ブランドです。
最後に、「好きな日本語のフレーズ」を聞くと、「一期一会」を挙げてくれました。日本の茶道から発生したといわれる「一期一会」ですが、その時々を大切にする気持ちは、全世界共通なのかもしれませんね。