今回は、点数を「15・30・40」と数えるのはなぜか、ボールが白から黄色に変わった理由は?など、テニスの豆知識をご紹介します。
点数を「15・30・40」と数えるのはなぜ?
テニスは1ポイントを取るごとに15・30・40と増えていき、4ポイント先取でそのゲームを取ったことになります。これは時計の文字盤を4分割して、1周するまでに90度ずつ進めていくのに見立てています。
テニスが現在のような形になった11世紀ごろのフランスでは60進法が浸透していたため、その影響を受けたといわれています。
では、なぜ3ポイント目は45ではなく40なのか?
諸説ありますが、「45(フォーティファイブ)」だと言いづらいので短く「40(フォーティ)」にした、というのが有力な説とされています。
ちなみに、0点のことを「love(ラブ)」と呼ぶのは、0と卵の形が似ているために、フランス語で「l’oeuf(卵)」と呼んだのが変化したといわれています。
ボールが白から黄色に変わった理由は?
1970年以前は白かったボールが黄色に変わったのは、カラーテレビの普及がきっかけです。普及し始めた当時のテレビはまだ解像度が荒く、白いボールだと視聴者から見えにくかったために、黄色が採用されるようになりました。
色味について明確な規定はないため、蛍光色のような明るい黄色や、緑に近い黄色など、大会やコートに合わせて選択されています。
なお、白いボールは禁止されているわけではなく、国際テニス連盟のルールでも「白か黄色」とされていますが、現在では黄色を使うのが一般的になっています。
テニスのルールが世界一売れたスニーカーを作った?
世界で最も売れたスニーカーは、1973年に誕生したアディダスのスタンスミス。アメリカの国民的テニスプレーヤー、スタン・スミス選手のシグネチャーモデルとして作られました。
テニスのユニフォームは「白い革の無地のシューズ」でなければならないルールだったため、アディダスのアイコンである3本のストライプが通気穴に変更されました。
そのシンプルなデザインと白を基調としたクリーンな配色が注目されて大人気になり、1991年には約2200万足を販売。世界で最も売れたスニーカーとしてギネスブックに認定されています。
シンプルながら奥が深く、ファッション性も高いテニス。スポーツの秋に、楽しんでみてはいかがでしょうか。
この記事の筆者:石川 カズキ
1984年沖縄県生まれ。筑波大学人間学類卒業後、会社員を経て芸人・作家・コピーライターに。エレキコミック・ラーメンズを輩出した芸能事務所トゥインクル・コーポレーション所属。第60回宣伝会議賞コピーゴールド受賞、LOFT公式YouTubeチャンネル『コントするイシカワくん』シリーズのコント台本・出演、KNBラジオCMコンテスト2020・2023協賛社賞受賞など。お仕事あればお気軽にご連絡ください。AIから仕事を奪うのが目標です。