大阪府大阪市中央区に本社を置く清掃事業者のTKCが運営するYouTubeチャンネル「ゴミ屋敷専門パートナーズ」が8月17日、動画を更新。“とんでも”なゴミ屋敷の清掃動画を公開しました。
入る場所がない!? 難攻不落のゴミ屋敷清掃
動画が始まった早々、同社の代表取締役社長を務める石田毅さんは「過去最大級やわ」「すごいやりがいを感じてる」と発言。数々のゴミ屋敷清掃を手がけた石田さんでも、驚きを隠せぬ状況の様子で、「食事中の方に関しては気分を害されると思うので閲覧を控えていただきたい」というレベルです。それもそのはず、玄関を開けたら床から天井までびっしりと、ゴミ袋の壁が出現しました。人が入るスペースは、全くありません。
女性スタッフから「どうやって入ります?」と聞かれても、「どうやって入ろうかな」と困った様子の石田さん。とにかく、部屋に詰め込まれたゴミを出していくほか道はなく、石田さんが先陣を切ってスタッフにゴミ袋を渡す、バケツリレーで搬出します。
捨てられない、“残す物”が多すぎて……
しかし今回のゴミ屋敷、中身を空っぽにするわけではなく、依頼者の希望により服やげた箱の中の靴、電化製品やビデオテープなどなど。残す物がとても多いこと……。これだけのゴミが詰まっている状態です。閲覧注意な虫がたくさんいるのはもちろん、壁一面や至る所に虫のフンだらけ……。それでも依頼者の50代男性はそのフンに塗れた物を残してほしいとリクエストします。
当初、2日の作業予定だったこの家は結局4日を費やし、どうにか残置物以外はゴミは搬出できました。しかし、大量のゴミに圧迫されたユニットバスと扉は完全に砕け散り、浴槽の上の天井も一部剥がれ落ちている様子を見た石田さんも、「(※ユニットバスが)丸ごと交換になるでしょう」「かなりの費用がかかる」と漏らし、今後もこの家に住むという依頼者を案じます。
ゴミ屋敷となった理由、依頼者が語る
今回の依頼者は50代の男性。仕事を変えるたびに人間関係などで面倒くさくなり、最終的にゴミ屋敷と化してしまったそう。4日間の作業で8日の作業スタッフが稼働し、2トントラック8台分のゴミを搬出。金額は税込165万円でした。
動画のコメント欄には、「石田さんそしてスタッフの皆さん本当に素敵」「酷い状況を『やりがいしかない』とおっしゃっる石田社長、神様」「愚痴を漏らさず前向きに取り組む姿勢。尊敬します」と称賛の声が。そのほか、「電気火災が起きなくてほんとよかった」「医者ですが、ここまでのレベルになると真面目にN95マスクやゴーグルをしてもらった方がいい」という声や、「『これ残しです』の言葉を聞くたびに本気で身震いしてしまった…」「絶対量を減らさないと、本当の片付けには程遠い」「『これ残しです!』視聴者『(もう全部捨てなさいよ…)』」など残置物の多さに言及する声も多数上がりました。見たら掃除をしたくなる動画、気になる人や心当たりのある人は、ぜひチェックを。