All About ニュース編集部は8月5~6日の間、全国10〜70代の500人を対象に、「エアコンに関するアンケート」を実施しました。本記事では「コスパが良いと思うエアコンのメーカー」ランキングを紹介します。
さらに、調査で判明した結果について、「All About」デジタル・家電ガイドの安蔵靖志さんに解説してもらいました。
>5位までの全ランキング結果を見る
第2位:ダイキン(82票)
2位には、「ダイキン」が選ばれました!
2024年で創業100周年を迎えた空調機メーカー・ダイキン。1951年にパッケージ型エアコンを発表し、その後も日本を代表するエアコンのリーディングカンパニーとして「risora」などのブランドを発表しています。同社のラインアップを見てみると、スタンダードモデルのEシリーズから、ハイエンドモデルの「うるさらX」まで、幅広く取り扱っていることが分かります。
自由回答では、「使いやすいメーカーだからこその利点がコスパだから」(50代女性/北海道)や「コストを抑えながらも多くの機能を搭載しているから」(30代男性/大阪府)といったコメントが寄せられていました。
第1位:アイリスオーヤマ(196票)
1位は、「アイリスオーヤマ」でした!
1971年に創業したアイリスオーヤマ。低価格で購入できる商品を数多くそろえていることで有名ですが、その魅力はエアコンでも発揮されています。スタンダードモデルのGシリーズは6畳用の場合4万9800円、空気清浄機付きモデルのGFシリーズの12畳用モデルが6万9800円と、手が届きやすい価格で多くの商品がラインアップされています。
自由回答を見ると、「アイリスオーヤマは低価格でいい商品が多いイメージのためです」(30代女性/兵庫県)や「アイリスオーヤマのエアコンはネットを見てコスパは良いと思いました。特に価格の割にはスマホから操作できるなど価格以上の価値は有ると思っています」(40代男性/東京都)、「本体価格自体が安いイメージ」(40代女性/大阪府)といったコメントが寄せられていました。
専門家は結果をこう見る!
今回の調査で判明した結果について、「All About」デジタル・家電ガイドの安蔵靖志さんに解説してもらいました。●安蔵さんのコメント
「アイリスオーヤマのものづくりは、基本的に製品を購買する顧客層が買いたいと思わせるような価格を設定して商品開発を行います。その価格で販売するために不要な機能や特徴はそぎ落としながら、必要な機能だけを搭載することで、他社にはない機能とコスパの良さを感じさせる価格で消費者の心をつかむ……。それが基本的なアイリスオーヤマのものづくりと販売方法になっています。
そのためアイリスオーヤマの製品には、家族一人ひとりに合わせて風を吹き分ける機能など、数多くの機能を搭載するフラッグシップモデルはありません。フィルター自動清掃機能、スマホ連携機能、空気清浄機能など、一般的な家庭で必要とされる機能に絞り込んで製品開発を行っていることから、リーズナブルだと感じる人が多いのだと思います。
今回アンケート回答者から寄せられたコメントの中には、『機能はどこも変わらない』という意見もありました。確かにどのメーカーも低価格帯のエントリーモデルは上位モデルに搭載する機能をほとんど搭載していないため、機能の違いはほとんどありません。その中でちょっとだけ気の利いた機能を搭載しつつ、価格が安いというのがアイリスオーヤマが1位に輝いた理由なのではないかと思います」
※コメントは全て原文ママです
この記事の回答者:安蔵靖志
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。