「All About」ガイドで、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演する安蔵靖志が解説します。
(今回の質問)
不要になった電気ケトルはどのように捨てればいいのでしょうか? 正しい捨て方はありますか?
(回答)
できるだけ小型家電リサイクル法に則って正しくリサイクルしてください。
「小型家電リサイクル法」の対象です
電気ケトルを含む小型の家電製品は、鉄やアルミ、銅、貴金属、レアメタルと呼ばれる有用な金属などの資源をリサイクルするための「小型家電リサイクル法」(使用済小型家電電子機器等の再資源化の促進に関する法律)の対象となっています。家電4品目(テレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・乾燥機)を対象として、製造業者には物理的なリサイクル義務を、消費者には費用負担を義務付けた「家電リサイクル法」(特定家庭用機器再商品化法)と違い、自治体が参加や回収対象を決めることができる任意参加型の制度です。そのため、リサイクルを義務付けられているわけではありませんが、できるだけ「燃やさない(燃えない)ゴミ」ではなくリサイクルに出すことをおすすめします。
回収方法は3種類
小型家電リサイクル法において、回収方法は「自治体による回収」「家電量販店による回収」「認定事業者による回収」の3種類の方法があります。自治体による回収
回収ボックスや回収ステーション、イベントなどで回収する方法になります。自治体による回収は2018年度時点で全1700市町村中約93%の1620市町村が実施しているとのことです。ほとんどの自治体が参加していますので、回収方法や料金、問い合わせ先などはお住まいの自治体のホームページを確認するか、自治体に問い合わせてください。家電量販店による回収
大手家電量販店のほとんどが、店頭での回収や配達時の戻り便による回収、宅配便を使った回収などで小型家電の回収を実施しています。回収方法や回収品目、回収料金は店舗ごとに異なるため、詳しい情報はホームページを確認するか店舗に問い合わせてください。認定事業者による回収
全国各地に小型家電リサイクル認定事業者があり、不要になった小型家電を回収しています。認定事業者の工場や資源ステーションなどの拠点で回収する業者のほか、宅配による回収を実施している業者もあります。回収方法や回収品目、回収料金は業者ごとに異なるため、詳しい情報はホームページを確認するか業者に問い合わせてください。これらの方法を参考にして、適切に電気ケトルを処分してください。
All About ガイドがすすめる電気ケトル:ティファール「ジャスティン ロック コントロール 1.2L」
この記事の筆者:安蔵 靖志
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。