
(今回の質問)
靴を購入された後で、写真掲載をしていない箱を要求されました。箱はありません。この場合どうすればいいですか?
(回答)
箱がないならば、商品説明にも写真にも箱を掲載することはできません。購入者も箱なしの状態で購入したと判断ができるので、箱がないことを伝えて問題ないでしょう。どうしても箱がほしいと言われたとしても、それは購入者の都合です。トラブルになりそうならば、事務局に相談をして指示を仰ぎましょう。
以下で詳しくみていきます。
箱の有無は購入前に確認すべきだった
今回のケースでは、購入者が購入をする前に箱の有無を出品者に確認すべきだったでしょう。写真にも掲載されていない、商品説明にも箱があると書かれていない以上、箱はないと判断ができます。箱があるかもしれないと思ったならば、出品者に質問をするのが基本的な流れでしょう。確認をせずに購入手続きをした、購入者に落ち度があったと考えられます。
「箱はない」とはっきり伝えよう
出品者のもとには箱はありませんから、「箱はありません」とはっきり伝えるしかありません。「掲載している写真のとおり、箱はありません」と、もともと付属していないことを明確にするのもよいでしょう。出品の時点では箱があり、写真にも掲載している場合とは話が違いますから、出品者が強い姿勢で対応することが求められます。
キャンセルなどトラブルに発展しそうなら……
購入者がどうしても箱を必要としていて、キャンセルの話になったとしたら、両者でやりとりをするよりもメルカリ事務局に連絡をした方がいいでしょう。トラブルに発展すると対応に手間と時間がかかるので、事務局に判断をしてもらった方がスムーズです。キャンセルはキャンセルをしたいユーザーがキャンセル申請を行うことになりますが、出品者と購入者の合意が必要になるので、今回の場合は出品者が合意しなければキャンセルにはならないのでしょう。
注意点としては、キャンセルの依頼があっても、そのまま放置をしていると24時間後に自動的にキャンセルになってしまうこと。出品者はキャンセルに同意しない意思表示をする必要があります。
購入者が支払いをしない可能性もある
箱が必要な購入者が、支払い手続きをしない可能性もあります。商品代金のお支払い期限は、 購入日を含む3日目の23時59分59秒までとなっていて、事務局からも支払いをするように通知されます。それを無視する場合もあるので、そうなるとキャンセルした方がよいでしょう。キャンセル理由を「支払いが確認できない」とすれば、購入者には何らかのペナルティが課せられることになります。
この記事の筆者:川崎 さちえ
ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年。NHK『あさイチ』をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。