目黒蓮さん主演、『silent』チーム集結で送る完全オリジナルドラマ『海の始まり』(フジテレビ系)。初回から「泣ける」と話題の本作、7月8日に放送された第2話のストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
第2話のあらすじ
大学時代の恋人・南雲水季(古川琴音)の葬儀で、水季の母・朱音(大竹しのぶ)から、海(泉谷星奈)が自分の娘だと知らされた月岡夏(目黒蓮)。突然1人でアパートを訪ねて来た海から「夏くんのパパ、いつ始まるの?」と質問され、戸惑う夏はうまく答えられず。朱音に連絡をして迎えに来てもらう間、現在の恋人・弥生(有村架純)が海の遊び相手をすることに。
海を帰した後、夏は弥生に事の経緯を説明。話を聞き動揺を隠せない弥生に、夏は海のことをちゃんと考えようと思うと答えます。一方、夏に会いたがる海を目の当たりにした朱音は夏を呼び出し、改めて彼の真意を問うことに。「彼女さんが1番巻き込み事故って感じよね」と語る朱音に対し、夏は弥生とちゃんと話し合ってから海に会うと応じます。
夏は、妊娠を知りながら一方的に中絶と別れを告げられた当時、同意せず一緒に育てる未来もあったのではないか、自分が子どもの命を殺したのだと悔いていたことを告白。海を見て「生きていてくれてよかった」と思ったと語る夏に、「良かった」と気丈な顔を見せながらもこっそりと涙を流す弥生。弥生もかつて妊娠し、中絶を選択した過去がありました。自身の過去に思いをはせた弥生は、「夏くんがお父さんなら、私がお母さんやれるのかな」という選択肢を提案します。
水季の実家を訪ね線香をあげた夏に、朱音は水季から「海に選ばせてあげて。正解を与えるのではなく後ろから見守ってほしい」と言われていたことを語ります。そんな矢先、帰宅した海は夏の姿を見つけるやいなや駆け寄って抱きつきます。学校であったことを聞いてとせがむ海は、手洗いうがいをすると立ち去るも舞い戻り、「そこにいてね」と夏の存在を確かめるのでした。
夏に言えない弥生の過去と思いが明かされる
突然父だと言われ戸惑いは隠せないものの、海が生きていてくれたことを喜ぶ夏。そんな夏の思いを尊重して気丈にふるまい、自身の涙は押し隠すしっかり者の弥生。母になり家族を作るという選択肢をかつて自ら手放した彼女が、夏と海とともに家族になる道を提案。「選ぶのは海ちゃんだけど」と母になる選択肢を口にしつつ、「誰の子でもそうするわけじゃないから」と念押しした言葉からは、弥生の苦悩が感じられました。
X(旧Twitter)では、「自分が殺したと思ってた夏くん、殺したとは思いたくなかった弥生さん」「弥生の涙は色んなことが重なった涙だったんだね」「水季が冒頭でお父さんが2人いる人もいるのって言ってたけど、そこはこれからお母さんが2人(水季と弥生)いる人もいるのっていうことになる暗示なのかな」「海の『そこにいてね』でもう心苦しくなって泣いた」「それぞれの気持ちに感情移入しちゃうからずーっと泣いてるんですが細かな演出にも涙ドバー」などのコメントが寄せられています。
第3話では、休日を海と一緒に過ごすことになった夏が、弥生を連れて南雲家を訪れることに。一緒に来た弥生を見て複雑な思いを抱く朱音。海の希望で水季が働いていた図書館に行くことになった3人は、そこで津野(池松壮亮)と会い……。1つには収まらない人間の複雑な感情が繊細に描かれている本作。今後も親と子、人と人の愛情が育まれていくさまに注目です。
『海のはじまり』あらすじバックナンバー
・第1話
この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。