松岡茉優さん、田中みな実さん、滝沢カレンさんが共演するドラマ『ギークス~警察署の変人たち~』(フジテレビ系)が、7月4日より放送スタートしました。本作は“ギーク(賢いオタク)”女子たちが井戸端会議で事件を解決していく謎解きエンターテインメント。
第1話のストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
第1話のあらすじ
小鳥遊警察署に勤める鑑識係・西条唯(松岡茉優)、産業医・吉良ます美(田中みな実)、交通課の基山伊織(滝沢カレン)は、“ノー残業”がモットー。署内で「省エネ3人組」と呼ばれています。ある日、いつものように居酒屋で職場や人間関係の愚痴に花を咲かせていると、事件解決の糸口がないと頭を抱えた熱血刑事・芹沢直樹(中村蒼)がやって来ました。
2日前、元サッカー日本代表選手の柘植仁(味方良介)と老舗料亭の令嬢・浜辺理子(石川恋)の結婚披露宴会場で殺人事件が発生。しかしその場にいた全員が余興だと思い込んで通報が遅れたため、警察が駆けつけた時には犯人は逃げた後で手がかりもなし。犯人の逃走経路に悩む芹沢に対し、酒の肴代わりに話を聞いていた唯たちは、犯人は逃げていないのではないかと推理します。
ムダな労力を使うことが大嫌いで必ず定時に帰る唯でしたが、芹沢や新人鑑識員・杉田翔(泉澤祐希)の熱血漢に気圧され残業するはめに。居酒屋で集まり愚痴りつつも、優れた記憶力と観察眼を持つ唯、人間心理を読むことに長けたます美、小鳥遊町の地理は全て頭に入っている伊織はそれぞれの能力を発揮。“不本意にも”事件解決へと力を貸していきます。
真犯人として罪を暴かれた新婦の理子は、「女として幸せになるためには自分で自分を守るしかない。それの何が悪いの?」と開き直ります。「あなたたちも女だったら分かるでしょ!?」と詰め寄られた唯は「分からないです、ごめんなさい。勝手にくくらないでください」と一刀両断。「定時だから」と立ち去り、ます美、伊織とともに居酒屋へ。
事件解決にも心1つ動かされることなく、日常を続ける唯たち。人間関係にも省エネな唯が最近悩まされている隣人・安達順平(白洲迅)との関係をはっきりさせるべく、ます美は3人の飲み会に安達を呼び出します。その帰り道、安達からデートに誘われた唯は激しくうろたえ――。
“省エネ3人組”の“不本意な”事件解決が面白い
謎解きを楽しむミステリー要素ではなく、ギーク女子の“省エネ3人組”が“不本意ながら”事件解決の手助けをしてしまうさまが本作の魅力。頭脳明晰(めいせき)でムダを嫌い淡々としゃべる唯を演じる、松岡茉優さんの絶妙なせりふまわしと間の取り方が癖になる心地よさでした。
「人の心を見透かす医務室の魔女」との異名を取りながら、娘には「パパに彼女ができたからって見栄はってる」とお見通しのます美、論理的で曲がったことを許さないきまじめな性格の伊織との会話には、思わず納得させられる人間関係の真を突くせりふも。
X(旧Twitter)では、「3人のバランスももちろんなのだが、男前枠が中村蒼、白洲迅の二枚看板なのが、大正解」「脇を固める役者さんたちも面白い。鑑識の無駄に元気な新人杉田とか、ぐいぐいくる隣人安達とか」「ドSの会計係あのちゃん良かった」などのコメントが続出。
また、「白洲迅、不気味やな」「松岡茉優の隣に引っ越してきた男やべ~よ。理由をつけて自分の家に入れようとするし、馴れ馴れしいし犯罪者の匂いプンプンする」「隣人がシリアルキラーなんていうベタな展開にならないよね?」など、白洲さん演じる謎の隣人・安達に注目が集まっています。
唯と隣人・安達の恋バナ、そして新たに発生する小鳥遊署管内の事件解決への経緯。今後物語がどう展開されていくのか期待です。
この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。