Mrs. GREEN APPLE・大森、問題となったMVの制作過程を明かすも批判の声止まらず「これ相当やばいだろ」

ロックバンド・Mrs. GREEN APPLEの公式Xは、6月13日に投稿を更新。差別的な内容で問題となったミュージックビデオの制作過程について明かしました。(サムネイル画像出典:Mrs. GREEN APPLE公式Webサイトより)

ロックバンド・Mrs. GREEN APPLEの公式X(旧Twitter)は、6月13日に投稿を更新。差別的な内容で問題となったミュージックビデオ(MV)の制作過程について明かすも、批判の声は収まりません。

【実際の投稿:Mrs. GREEN APPLE、制作過程を説明】

「この度は本当に申し訳ございませんでした」

「Mrs. GREEN APPLE 『コロンブス』ミュージックビデオについて」と題し、公式Webサイトにて、同バンドメンバー・大森元貴さんの署名でMVが制作された過程について説明。以下に全文を掲載します。

「コロンブス」のMusic Videoを制作するにあたり、

・年代別の歴史上の人物

・類人猿

・ホームパーティー

・楽しげなMV

という主なキーワードを、初期構想として提案しました。

類人猿が登場することに関しては、差別的な表現に見えてしまう恐れがあるという懸念を当初から感じておりましたが、類人猿を人に見立てたなどの意図は全く無く、ただただ年代の異なる生命がホームパーティーをするというイメージをしておりました。

しかしながら、意図とは異なる伝わり方もするかもしれないと思い、スタッフと確認し合い、事前に特殊メイクのニュアンス、衣装、演じ方のフォロー、監修をしていたつもりではおりましたが、そもそもの大きな題材として不快な思いをされた方に深くお詫び申し上げます。

決して差別的な内容にしたい、悲惨な歴史を肯定するものにしたいという意図はありませんでしたが、上記のキーワードが意図と異なる形で線で繋がった時に何を連想させるのか、あらゆる可能性を指摘して別軸の案まで至らなかった我々の配慮不足が何よりの原因です。

「コロンブスの卵」というキーワードから制作に取り掛かり、前向きにワクワクできる映像にしたいという気持ちが、リスクへの配慮をあやふやにし、影響を及ぼしてしまったと認識しております。

こちらの意図する物語の展開としては、歴史的時間軸は存在せず、類人猿も人の祖先として描きたかった。そして時間の垣根を越えてホームパーティーをする。

これはあり得ない話であり、あくまでフィクションとしての映像作品であると。

ただ、ある事象を、歴史を彷彿とさせてしまうMVであったというご指摘を真摯に受け止め猛省しております。

この度は本当に申し訳ございませんでした。

以後このようなことが無いよう、細心の注意を払い、表現することに対して誠実に、精進してまいりたいと存じます。

Mrs. GREEN APPLE 大森元貴

最初から懸念があったことを明かす

しかし「類人猿が登場することに関しては、差別的な表現に見えてしまう恐れがあるという懸念を当初から感じておりましたが」と、バンド側は最初から懸念があったことを明かしたため、多くの人がそこに言及。

「懸念を抱いた時点でリスクヘッジとしてあらゆる可能性を考えぬくべきだった なぜ懸念を抱いたのにそのまま制作してしまったのか制作陣全てにその感覚がなかったのか」「構想当初からやばいかもって懸念があったのに押し通してMV作ったってことでいいんだよな?これ相当やばいだろ」などの声が上がっています。

また、「バンドがノリでやってしまったとしても、キャンペーンソングのMVなんだから、撮影スタッフ・スタジオ編集・事務所・広告代理店・スポンサーと三桁規模のプロが仕事として関わっていて誰も止めなかったってこと?」「このテキスト、公式として発表して大丈夫ですか?幼稚な印象。とても校正・校閲が入った文章とは受け取れません。同じ間違いを犯しています。。。音楽文化を守るためにも、熟考して、全ての責任者の目を通した謝罪報告文を再リリースした方が良いのでは?」「『不快な思い』謝罪や反省で使うべきではない言葉であることも知っておいたほうが、いいのではないですかね。この機会に。ただ作者本人が記名で発信したのは、良かったと思います」といった声も上がりました。

バンドメンバーが声明を出したとはいえ、問題はまだまだ収束の兆しはないようにも見えます。会社からの詳しい制作過程が公表されるのか、注視したいですね。
 
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