(質問)
正社員なのにボーナス5万円。これって少なくないですか? ボーナスがちゃんと出る会社に転職したいです。
(回答)
ボーナス額が適正かどうかは、業界平均や給与制度、市況感などから判断するもの。「支給されていない」という人も少なくないため、一概に低いとはいえません。ボーナス支給の有無、計算方法、想定額などは入社前に詳しく確認することをおすすめします。
詳しくは以下で解説します。
「支給なし」が約4割……“適正額”は総合的な判断が必要
「5万円のボーナスは少ない」と感じているようですが、そもそもボーナスは業績次第で支給されるもの。月給を高めに設定している代わりにボーナスは寸志程度だったり、入社したばかりで満額が支払われていなかったり、年俸制のためそもそもボーナスがなかったりとさまざまなケースが考えられるため、判断が難しいのが本音です。ボーナスついては、入社前に「そもそも賞与が支給される会社か」「想定金額はどれくらいか」を確認することはもちろん、「初回支給はいつか」「掛け率など変動する場合はその計算方法」などの詳細も確認しておき、総合的に判断することをおすすめします。
転職で年収アップは可能だが、高すぎて苦労することも……
年収を理由に転職を考える人は多く、実際に転職によって年収アップを実現している人も多くいます。ただ、今の会社が同業他社と比較して高めの給与が設定されている場合、転職によって年収アップを目指すのは難易度が高いことも。また、本来給与はスキルや経験に応じて段階的にアップしていくもの。自分の市場価値よりも高い給与水準を求めた結果、入社後に高いパフォーマンスを求められて苦労することもあるため注意しましょう。
長期的な視点での転職が、将来的な収入アップにつながる可能性も
つい入社時の給与に目が行きがちですが、給与は入社後の努力次第でアップさせられる可能性があるものです。会社選びをするときは、入社時の給与だけでなく、仕事内容や社風、会社の制度や勤務地など、自分の努力では変えられないものについてもしっかり考えましょう。また一時的に年収が下がったとしても、自分のスキルや経験を広げられる企業を選ぶという考え方もあります。そこでキャリアを積み、さらに別の会社へとステップアップすることで豊富なスキルや経験を身につけ、最終的には理想の年収やキャリアを実現した人もたくさんいるので、転職活動の際には長期的な目線で将来設計をしてみることをおすすめします。