長谷川博己さんが主演するドラマ『アンチヒーロー』(TBS系)。6月2日に放送された第8話では、長谷川さん演じるアンチ弁護士・明墨の本心と真の狙いが明かされました。ストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
第8話のあらすじ
12年前に起きた「糸井一家殺人事件」の死刑囚・志水(緒形直人)の娘・紗耶(近藤華)を訪ねた明墨(長谷川博己)は、自身が検事として志水を死刑に追い込んだことを打ち明けます。死刑判決の6年後、同僚の検事・桃瀬(吹石一恵)から冤罪(えんざい)の可能性を聞き、紗耶を孤独にさせてしまったことを悔い、志半ばで病死した桃瀬に代わり志水の冤罪を晴らそうと誓ったのです。
志水には犯行時刻に公園で紗耶のぬいぐるみを探していたアリバイがあり、その姿が見切れて映っていた女性盗撮動画が存在。警察はそれを知りながら隠蔽(いんぺい)し、加担したのが紫ノ宮(堀田真由)の父・倉田(藤木直人)。動画を撮影したのは、当時「江越」から闇の仕事を請け負っていた緋山(岩田剛典)でした。アリバイを証明する動画のデータは、江越が持っているはず。明墨が殺人犯の緋山を無罪にしたのは、江越の居場所を突き止め、彼から動画を入手するためでした。
赤峰(北村匠海)は明墨により無罪となった緋山が殺人犯である証拠品を突きつけ、緋山から全てを聞き出します。全てが片付いたら自首するが、志水のためにできることはしたいと語る緋山。赤峰は明墨に緋山の証拠品を託し、志水の冤罪を晴らすために尽力する道を選択。一方、明墨は紗耶を連れて志水に面会し、父娘が涙の再会。志水は娘のために冤罪を晴らすと決意し、明墨もまた「あなたの無実を証明させてください」と決意を新たに。
江越が本名・後藤秀一(迫田孝也)という投資詐欺を行う東大卒の会社員だと突き止めた明墨は、彼に接触し、動画データを渡す代わりに投資詐欺を黙っておくと取引を持ちかけます。しかし伊達原検事正(野村萬斎)が先に手を回しており、動画はすでに伊達原の手に渡っていました。伊達原は動画データの入ったハードディスクを粉砕すると、部下の緑川(木村佳乃)を伴い明墨の事務所を訪問。明墨の憤りをあおるようないやみを繰り広げて去っていくのでした。
志水父娘の面会シーンに号泣、直後の絶望感
明墨が江越に接触した現場は、私服警官が取り囲んでいました。元部下である明墨が自身とよく似ており、考えることが手に取るように分かると不敵な笑みを浮かべる伊達原。その一挙手一投足に圧倒的な悪役感がにじみ出ており、打つ手を奪われた明墨がどう闘っていくのか気になる展開に。
X(旧Twitter)では、「父娘の面会シーンめちゃくちゃ泣ける」「後ろで見守る明墨が、親子の人生を狂わせてしまった罪悪感にかられる姿も重く感じた」「凄すぎて時間があっという間に過ぎてた。やっと救われるかも直後の絶望感」「ここからどうやって無罪を勝ち取っていくんだろう。そのストーリーが楽しみ」「伊達原に不審感じてる緑川さんは裏切りそう」「父と娘がテーマになってるから、倉田が紫ノ宮に何を隠蔽したか語るか」などのコメントが寄せられています。
唯一の冤罪の証拠である動画が伊達原の手によって消失し、赤峰と紫ノ宮は独自の視点で12年前の事件を洗い直します。しかし伊達原の魔の手が迫り――。圧倒的不利に追い込まれた明墨らが、いかにして伊達原を打倒していくのか期待です。
『アンチヒーロー』あらすじバックナンバー
・第7話・第6話
・第5話
・第4話
・第3話
この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。