マンションの購入や売却は、家計に大きな影響を与える重要な決断です。All About ニュース編集部が4月9~10日に実施した調査から、神奈川県在住の57歳女性に聞いた、マンション購入についてのリアルな体験を紹介します。
2008年に、「3880万円」で3LDKの新築マンションを購入
この女性の世帯は現在、夫婦と、28歳の子どもの3人家族。2008年3月に、神奈川県相模原市に3880万円でマンションを購入しました。新築4階の3LDKの物件でした。当時の世帯年収は、妻が100万円、夫が800万円の900万円で、ローンは組んでいないとのことです。マンションを購入した理由について、この女性は「社宅住まいでしたが、夫の実家の近くに居住する必要があり、購入した」と話します。購入してよかったことを聞くと、「社宅の人間関係から解放されたことと、良い物件を購入できたので、よかったと思っています」と教えてくれました。
築16年でも「4000万円」前後で売却できる可能性
現在、この女性が買ったマンションは築16年になり、売却はしていません。しかし女性は、このマンションをもし今売るとしたら、「同じマンションの実績などから、4500万円前後と予想しています」と語ります。LIFULLが運営する「LIFULL HOME'S」で、過去3カ月の間に掲載された物件の中から独自に算出した平均価格(2024年6月1日更新)は、神奈川県相模原市(中央区)の築年数10~15年以内の中古マンション(70平米)の場合「3719万円」となっています。もし今売却するとしたら、築16年となった今でも、新築購入当時と同じか、それ以上の高値になるかもしれません。
「立地などによって、高騰している物件と、そうではない物件があると思います」
現在の世帯年収は、妻が150万円、夫が800万円の950万円とのこと。現在のマンション価格の高騰状況に関しては、「立地などによって、高騰している物件と、そうではない物件があると思います。これから人口が減っていくので、高騰が続くかどうかはわかりませんが、物件によって、価格、価値に開きがでる傾向は、さらに顕著になっていくのではないかと思っています」と語ります。最後に、これからマンションを購入する人へのアドバイスを聞くと、「購入する必要が本当にあるかどうか、価値に見合った物件であるかどうかを、よく見極めることが必要だと思います」とコメントしました。
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