「レストランで……」アメリカ人男性が2カ月間の日本旅行で感じた、アメリカにあって日本には少ないもの

インバウンドで多くの外国人が日本に訪れている昨今。日本が好きだというアメリカ人男性に、日本を旅行して楽しかったことや、アメリカとの違いを本音ベースで聞いてみました。

Robert Hunkins
取材に応じてくれたRさん(仮名)
日本に訪れる外国人観光客の数が、急速に増加しています。日本政府観光局によると、2024年3月の訪日外国人数は単月として初めて300万人を突破。そのうち、アメリカ人の内訳は29万100人で、コロナ禍前の2019年3月と比較して、約11万3000人ほど増加しました。

日本に訪れているアメリカ人は、日本のどんなところに魅力を感じているのでしょうか。また、日本に「足りない」と思うところはどんな部分なのでしょうか。

お好み焼きは、広島風も大阪風も好き

今回、お話をうかがったのは、アメリカ・ミズーリ州出身のRさん(仮名)。Rさんは、JETプログラム(地方公共団体が諸外国の若者を地方公務員等として任用する事業)で、高知県に5年間在住していた経験があるといいます。今回は観光目的で日本に訪れ、さまざまな地を旅しているそう。

旅行といえば、「食事」は大きな楽しみの1つ。Rさんに、好きな日本の食べ物を聞いてみました。

「すしやラーメン、お好み焼きが好きですね。お好み焼きは『広島風』も『大阪風』も好きです。甘いものでいえば、鯛焼きもいいですね。カスタードクリーム味が特に好きです」
パフェ
高知県・四万十市で食べたというキウイフルーツのパフェ。見た目の美しさにも感動! (画像:Rさん提供)
甘いものが好きだというRさん。今回の旅行では、パンケーキを食べたり、パフェやサンデーなども楽しんだりしたといいます。

「日本の飲食店で食べる料理は、見た目がきれいに盛り付けられているので思わず写真を撮りたくなります。店の照明もいいですね」

旅行先で撮影したスイーツの写真を見せながら、Rさんはうれしそうに答えてくれました。

アメリカでは定番だけど、日本のレストランのサービスに少ないもの

そんなRさんに、アメリカと日本の食文化の違いについて尋ねてみると「日本には、モーニングが少ないですね」と答えてくれました。

「アメリカでは、朝5時から営業しているダイナーなどが多く、フレンチトーストやパンケーキなどの朝食メニューを食べられるお店が多いのですが、日本にはあまりないですね。東京など、都心部ではまた違うと思いますが、地方には本当にないな、という印象です」
アメリカンダイナー
日本人にとっては「洋画に出てくる憧れのお店」というイメージもあるアメリカンダイナー(画像出典:Photos BrianScantlebury / Shutterstock.com)
国土が広いアメリカでは道路沿いに面したダイナーも多く、24時間営業している店舗もあるのだとか。ハンバーガーやパンケーキなど、庶民的なアメリカ料理を提供してくれるダイナーは、多くのアメリカ人にとって身近な存在のようです。

ハンバーガーがワンコインで食べられることに衝撃

最後に、Rさんに日本で食べたアメリカ料理についても聞いてみました。
チーズバーガー
Rさんが食べたBAKERY & BURGER JB'S TOKYO(東京・代々木)の「100%チーズバーガー」 (画像:Rさん提供)
「東京の代々木駅の近くにあるJB's BURGER(BAKERY & BURGER JB'S TOKYO)というお店に行ってきました。そこでチーズバーガーを食べたんですが、ほぼワンコイン(500円~)という値段に衝撃! 安いだけでなく、おいしかったですね」

日本各地でさまざまなグルメを楽しんでいるRさん。日本での朝食も、家で作る家庭料理など、いろんなバリエーションで楽しんでもらいたいですね!
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