「電車が急停車したとき……」日本在住歴18年目の台湾人女性が語る「日本の満員電車」について思うこと

日本に在住する外国人は、日本のどのような慣習に驚きを感じるのでしょうか。在住歴18年目の台湾人女性に話を聞きました。

日本に住む台湾人女性が語る、日本の電車
日本に住む台湾人女性が「日本の電車内」で感じていること
出入国在留管理庁が2024年3月に発表した最新の調査によると、2023年に日本に入国した外国人は2583万810人。そのうち、台湾人は407万3135人で、韓国の681万987人に次いで2番目に多い割合でした。

外国人観光客が興味を持つ日本の文化はたびたび話題になりますが、在住歴が長い外国人は、日々日本で生活をする上でどのようなことを感じているのでしょうか。

日本のグラフィックデザインや建築が好き

台湾人女性
取材に応じてくれた台湾人のWさん
今回お話をうかがったのは、台湾・台北市出身のWさん(仮名)です。最初に、日本に住むようになったきっかけを尋ねました。

「日本のグラフィックデザインや建築が好きで、日本に興味を持ち始めました。最初は日本語学校に通い、そのあと建築科の学校に進学したんです。その後、就職してからは、広告代理店で旅行関連のパンフレット製作などにも携わりました」

旅行が好きだというWさん。日本で好きな旅行先を聞いてみると、こんな答えが。

「建築やデザインに優れたホテルを探すのが好きなので、行きたいホテルを先に決めてから、旅行先を決めています」

現在Wさんは、訪日外国人向けのWebサイトで編集、制作、運営を担当しているそうです。

「電車が急停車したとき……」男性に足を踏まれ

そんなWさんに、日本と出身国を比較して、違いを感じるところを聞いてみると、「これはあまりいい印象ではないことかもしれませんが……」と話してくれました。

「日本人には、『思っていることを表には出さない』という性格の人が多いと感じていました。ですが、来日1年目のある日、ものすごく混んでいる電車に乗って、その電車が急停車したとき、となりに立っていた男性の足を、誤って踏んでしまったことがあったんです。もちろんわざとではなかったので、『ごめんなさい』ととっさに謝ったんですが、その男性に足を踏み返されてしまって……。普段はあまり感情表現をしない日本人ですが、電車内のようにストレスがかかる環境だと、感情が表に出やすくなって、態度や顔色にとっさに現れる。それが怖いと感じました」

それは、災難な出来事ですね……。日本の満員電車そのものに対する驚きもあったのでしょうか。

「日本に来て間もない頃には、満員電車にも驚きましたね。ラッシュの時間帯だと、駅員さんがドア付近の乗客を押し込むこともあるじゃないですか。それが本当に信じられなくて……」

たしかに、あれは憂鬱(ゆううつ)ですよね。ちなみに、台湾での電車内はどのような雰囲気ですか? 台湾にも満員電車はあるのでしょうか。

「満員電車の状態は、私は一度も見たことがないですね。台湾では、電車内の席はかなり空いていて、立っている人が多いです。本当に席に座る必要がある人のために、席をゆずり合う意識が高いのかもしれません」

そのほか、台湾だと、人と人との距離感が近く、普段のコミュニケーションでも感情を表に出す人も多いとWさんは教えてくれました。

状況が違えば、日本の電車内でも心遣いにあふれた場面だってあるのかもしれませんが、どれだけ窮屈な環境であっても、最低限のマナーや配慮は忘れないようにしたいですね。
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

編集部が選ぶおすすめ記事

注目の連載

  • 「婚活」の落とし穴

    「年の差婚」の限界点……男性40代×女性20代は結婚相談所でも0.5%のスーパーレア案件だった!

  • ヒナタカの雑食系映画論

    映画『デデデデ』が大傑作になった5つの理由。『前章』『後章』の構成の意義と、現実に投げかける希望

  • ここがヘンだよ、ニッポン企業

    親を就活に巻き込むオヤカク、オヤオリ…“学校化”が進む企業に忍び寄る「毒ハラ」とは?

  • 「港区女子」というビジネスキャリア

    「港区女子=事業資金集め」という選択肢。昼は不動産営業、夜は港区ラウンジ嬢だった30代女性の現在